2013年5月7日火曜日

重延を含む寸六鉋4丁でギター響板用スプルースの削り比べ


古い会津鉋、重延寸六を台に挿げたので
日原大工の棟梁が使っていた國弘寸六長台の他
古い三木鉋と思われる別所与三郎銘寸六と
東京鉋の國明寸六を使い削り比べをやってみました
YouTube動画UPしました
左から重延寸六(刃は特殊鋼)、國弘寸六長台(刃は炭素鋼)
別所与三郎寸六(刃は特殊鋼)、國明寸六(刃は特殊鋼・青紙)





左が重延寸六、右は國弘寸六長台


こちらの左は別所与三郎寸六、右は國明寸六




削った木は、これから作り始めるギターの
響板として使うヨーロッパ・スプルース材
これは30年ほどエイジングさせたものです
動画で最初に使ったのは重延寸六


長期間寝かせたスプルース材は
木細胞のミネラル分が結晶化しているためか
鉋の刃先が摩耗しやすいのですが
この重延はそれほど摩耗していません



日原大工が使っていた國弘寸六長台は
研いでからこれまで様々な削り比べで使いましたが
その後研いでおらず、まだそのままの刃の状態です


さすがに刃先が白く摩耗していますが
まだ切れは止んでいません



これは別所与三郎寸六
鋼は昔の安来鋼・青紙か東郷鋼と思われますが


さすがに刃先がやや摩耗しています



國明寸六


画像では分かりにくいですが
4丁の鉋の内、刃先の摩耗が最も顕著でした
一般的な青紙鋼の鉋はこんなものです


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