2025年4月23日水曜日

グールドと田能村竹田


権守ひかる さんの作品
「東京の空」

モルタルの使い残しを
放っておいたら固まって
凝灰岩

川擦れのアンモナイト化石と
合体



田能村竹田とグレン•グールドの
著書を交互に読んでみると
いろいろと興味深い
グールドは1932年生まれの
ピアニストで
竹田chikudenは
1777年生まれの文人画家
どちらも芸術の本質について
述べられている
例を挙げると、グールドが
R シュトラウスについて
語っているところの一部
「わたしにとってリヒャルト•シュトラウスはわれわれの時代の音楽の偉人という以上の存在に思える。美的倫理上、今日のもっとも重大なジレンマの中心人物である。このジレンマとは、全時代にわたる歴史をきれいに要約したなかに、自分自身を導く芸術的運命が与える推測しがたい力をあてはめようとするときに起こってくる、あの絶望的な混乱である。かれは伝統的見解をとりまとめるのに都合のよい合流点以上の存在だ。歴史的展開の過程というものを一切拒む、数少ない、力強い人物の一人をわれわれはかれに見る。原文英語、野水瑞穂訳」

田能村竹田の序文の一部「書画の芸術にたずさわる者は、胸中に完成した芸術的境地をもち、古人の精神をとらえながら、しかも古人の外形にとらわれず、古人に似てはいるがまねではなく、古人の法に合わないようでいて合っており、その配置や結構が全く自分自身の精神から出るようになれば、書画の霊妙な気韻が生き生きと流動して、永久に尽きることがない。(原文は漢文、竹谷長二郎訳)」


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