2011年12月26日月曜日

2011年12月24日土曜日

篠山 波賀野遺跡

兵庫県篠山市(ささやま市)
波賀野(はがの)
縄文時代と古墳時代の遺跡が
発見されました
参照

12月23日の現地説明会に
足を運びましたが
小雪のちらつく寒い日にも
かかわらず
多くの見学者が訪れていました

 南西側から眺めた遺跡の様子
古墳時代の遺跡の下に
縄文時代の遺跡が
重なっているということです

地元の人の話によると 
この辺り一帯の山は岩山で
向こうに見える山では昔
銀が採掘されていたそうです

上の写真から東側(右方向)に
移動した地点ですが
桜堤の川が見えます
ここは以前紹介した所
でもありますが
(ここの画像の9枚目と10枚目)
この川は武庫川に合流し
大阪湾に流れ込みます
地図の遺跡ポイントから
東側に流れている川です

ここから北に数キロ
離れたところを流れている
篠山川は西に流れ
山南町で加古川に合流して
南下し、播磨灘に流れ込みます
ここ篠山盆地は
標高が200m以上あり
分水嶺でもあります

地図の遺跡ポイントを拡大すると
南西側に出雲(いずも)神社が
確認できると思いますが
この写真の奥の小山が



こぢんまりとした社殿でした
篠山では出雲神社は
ここ1社だけだと思います

遺跡は地面からの湧水が多く
調査は苦労していると
説明されていましたが
近くに酒造元があるくらい
ですから、昔から地下水には
恵まれていたものと思われます

ここの縄文時代の遺跡では
住居跡と埋葬跡
それから生活跡である貯蔵穴
も確認されています
このようにムラ(村・邑)を
構成する三つの要素が
揃って発見されるということは
珍しく、兵庫県では
二例目だということです

これは子供を埋葬したと思われる土器の棺(ひつぎ)

縄文時代の特徴の一つとして
住居跡の近くに子供の墓がある
ということが指摘されていますが
この地でも同様のことが
確認できます
大人は集落から離れたところ
に埋葬されるそうです

9月に紹介した弥生時代の
方形周溝墓でした


縄文時代の土器と石器の一部を
紹介しておきます
私としては、碧玉(へきぎょく)片が気になるところで
以前、三田市から出土した碧玉を
紹介したことがありますが
参照
三輪餅田遺跡は
波賀野遺跡から南に
15kmほど離れたところに
あります(地図参照

時代は違っていますが
碧玉の移動ルートの手掛かりに
なるかもしれません・・

その後の調査
平安時代~室町時代の遺跡から
釘などの鉄製品やふいごの羽口
鉄滓(鍛冶に伴う不純物の塊)
が出土し、鍛冶工房があった
ことが分かったそうです

2011年12月23日金曜日

工房の様子 鉋と木地磨き


以前紹介した一枚刃寸三鉋(身幅55mm)
メープルの荒削りに使うことにし
押え金を付け、二枚刃に仕立て直しました





製作中の二台のギターは
木地磨きを終え
これからニス塗りにかかります
木地磨きをできるだけ薄く済ませるには
その前段階の鉋仕上げが重要になってきます






2011年12月21日水曜日

銀のクリスマス・ツリー



知人のシルバー・アクセサリー作家から
クリスマス・ツリーが届きました
すばらしいセンス





こちらはオマケの画像



2011年12月20日火曜日

生反り小刀

 注文していた「生反り小刀」が届きました
これをこれから刃の厚みを薄くし、柄を挿げ
自分の道具にしていきます
生反りは槍鉋(やりがんな)の小さなもので
日本では弥生時代から使われているものです
刃の形状、反り具合など無数の種類があります


刃の形状を修正した後
このように柄に挿げました




この後、鉋で柄を削り
自分の手に合うように仕上げます


出来上がりました
私の手には木地のままだと
滑って使いにくいので
この後薄くニスを塗ります
研ぎの動画をUPしました


生反り小刀が1本増えました(手前のもの)