2023年12月11日月曜日

四つの緒 そして「もちにまる」

 

兵庫県三木市で行われた
エクラ・ハートフルシティ
コンサート
無事に終了しました

当日ゲットしたガチャ
鏡餅「もちにまる」の
いぬもち

肉球まで再現されている

こちらは十訓抄jikkinsyoの記述
平安時代の出来事
上東門院(一条天皇の后)の御帳の中で
犬が子供を産んだことが
大げさに吉兆とされている

琵琶についての記述
玄象genjoの三緒という字が
目に止まった
玄象は琵琶の銘だが
文脈から察すると
緒は琵琶の絃と思われる
ちょっと調べてみたら
四つの緒というのは
琵琶の異称らしい


2023年12月8日金曜日

高山辰雄氏の作品 そして18世紀マンドリン


修復中の18世紀マンドリン
力木が1本紛失しているので

この参考楽器のように
作り足す

そして接着

日本画家、高山辰雄氏の作品
文芸春秋の表紙絵156枚の中から
初期、中期、後期の絵を3点ずつ紹介
どれも味わい深い









2023年12月6日水曜日

ビウエラ製作 そして18世紀マンドリン

 

修復中の18世紀マンドリン
に使うパーツを
糸鋸で切り抜いているところ

これを

このように接着

こちらは自作のフレットヤスリ


このように使う

製作中の特注ビウエラ Vihuela
ネックとヒールの継ぎ目に
補強の木片を接着したところ





鋸で挽き落とした後
豆鉋で平らに削る

ネックとボディを接着



2023年12月5日火曜日

蚩尤と神武天皇などの容貌

兵庫県によく見られる兵主神社hyozu-jinjaの祭神である兵主神hyosu-no-kamiは中国の武神である蚩尤shiyuであるとする説は以前紹介したことがあります。
五帝本紀」では蚩尤は最も乱暴な武士で、鉄沙をもって兵器を作り、黄帝軍をさんざん悩ました、と記述されているほどですから、武神でもあり、鉄の神とされたのは当然かもしれません。

「穴師anase兵主神の源流」の
著者、皆神山すさ氏は
蚩尤はシュメール語のシムグが
源であるとし、朝鮮では朱蒙
であるとしています。

蚩尤の容貌
Wikipediaから引用

このような図もある

上に紹介した蚩尤は異様な容貌をしていますが、先代旧事本紀には
人皇・天皇の容貌が書かれていて、
初代天皇の神武天皇は身長が3m以上あり、頭に9cmほどの角があり長い尾も生えている。
また、二代目の綏靖suizei天皇には背中にウロコがあり、怒ると逆立つ。
七代目孝霊天皇は顔が長く龍のようで耳は逆立ち、その耳の後ろに白い鱗(うろこ)がある。また、胸にも9枚の鱗があり、その九つの隙間から気を放っている。
十代崇神天皇は身長は1m90cm。額に10cmほどの青い角が1本ある。
下アゴの歯は長く鋭く上アゴの歯は短く丸く舌は長く鼻にまで届く。
十一代垂仁天皇は身長1m80cm。髪は右曲がりに頭を9周するように生え、
頭頂部で輪のように巻いている。
また、両脇の下には金と緑の羽を持ち、
肘にも同じような羽が根ざしていた。
とあります。

人皇16代・応神天皇の容貌。身長3mほど、目は弓を張ったような形、
胸に72本の牛の尾のような青毛があり、
長さは馬の尾の如し。

人皇17代・仁徳天皇の容貌。身長2.7m、耳は眉の上あたりから口の下に垂れ、
足の指は長く手の指の如し。
これらの記述を見ると蚩尤や神武天皇などはレプタリアン系の
宇宙人のようにも思えます。
以上のことは古事記や日本書紀には書かれていませんが、不思議なことにサルタヒコの容貌は日本書紀に「鼻の長さは七咫(ななあた)、背(そびら)の長さは七尺(ななさか)、目が八咫鏡(やたのかがみ)のように、また赤酸醤(あかかがち)のように照り輝いている」と記されています。
この記述は先代旧事本紀のサルタヒコの記述とほぼ同様なのです。
これはいったいどういうことでしょうか・・

2023年11月30日木曜日

工房の様子 そしてキネマの神様 

  

製作中の特注ビウエラ
ネックにメープル突板を
貼ったところ

ベニヤ貼りは
膠で焼付け接着

こちらは響板割れの修理

割れたところに
埋木をする

埋木接着したところ

平らに削って

色付け完了
この後軽くニス塗りをする

2008年に出版された原田マハさんの小説「キネマの神様」を読んだ映画監督の山田洋次氏が同じタイトルで2021年に映画化、さらにその映画を見た原田マハさんが同じタイトルで同年に小説化した、という三つ巴の作品を続けて鑑賞してみた。たいへん面白かった。主だった登場人物と配役は一緒、キーマンになる脇役がちょっと違っていてストーリーもやや違うが、キネマの神様の采配は同じという内容。これまでこういった、小説とそれを映画化した作品についてはガッカリしたことが多いが、この三つ巴はうまく噛み合っていて、興味深かった。

そして、創造者の手腕に改めて感心させられた。

2008年に出版された
「キネマの神様」

2021年に放映された
山田洋次監督による映画のDVD

その映画を見た原田マハさんが
同じタイトルで同年に小説化

1986年放映の
山田洋次監督作品
「キネマの天地」を
合わせて観るとなお興味が増す