2025年4月16日水曜日

仙境異聞 雷屎はフルグライトか

先日紹介した江戸時代後期の学者
平田篤胤が著した仙境異聞から
雷獣についての記述
「雷が鳴るときに雲中を駆けり
雷と共に落ちる獣を知っているか」
という篤胤の質問に対し
仙人の弟子になった寅吉少年は
「その雷獣は実際にいろいろいて
白い雷獣が落ちた所には
雷屎というものがある」と答えている
この雷屎は以前紹介した
フルグライト(珪砂に落雷したときに出来る
糞のような形の天然ガラス管)のことでは
と思ったが、江戸時代に書かれた
雲根志(珍しい石が紹介されている事典)では
 霹靂碪 hekirekichin と説明されている
真実はいかに



フルグライト

これはchatDPTさんが描いてくれたもの
ちょっとリアルすぎるので

こちらでフルグライトを元に
アフィニティ・フォトで描きなおした

江戸時代に書かれた
雲根志(珍しい石が紹介されている事典)では
 霹靂碪 hekirekichin と説明されていて
様々な石が紹介されている


そうすると
以前紹介したこの石も
 霹靂碪の一種かもしれない

2025年4月14日月曜日

仙境異聞の琴

 

江戸時代後期の学者、平田篤胤が
著した仙境異聞で紹介されている
仙界の琴のことを
ChatGPTさんに尋ねてみたら
親切にビジュアル化してくれる
と言ってくれた
期待してお願いしてみたら•••
以下








なんとか12弦が実現
ここで無料チャットの時間制限

使われているリン琴
真鍮の弦が8本張られていて
鉄の爪を指3本に付け
二人が向かい合って弾く
と説明されている


2025年4月13日日曜日

風らんコンサート無事終了

 


兵庫県三木市にある
画廊喫茶風らんでの
マリア味記子さんコンサート
無事終了しました

拙作の楽器
マリアハープと19世紀ギター
Laprevotte タイプによる演奏

楽器についての説明


なぜか鹿笛まで登場

これが今回紹介した鹿笛
縄文時代にも同様のものが
作られていた
雄鹿が雌鹿を呼ぶときの
鳴き声にそっくりな
音が出せるのです

2025年4月9日水曜日

縁飾り接着 そして自作改造ノミ

 

製作中の19世紀ギター
縁飾りの接着

こちらは以前紹介した
ヤスリを改造して作った細ノミ
切れが重く、細かく
刃こぼれするので
再度焼き戻してみた


今回の温度は300℃くらいか

かなり切れが良くなった
柔らかい材を削るとよく分かる

黒檀材も問題なく削れる

ノミとは関係はない
サヌカイトの前に
石彫りのサイ


近所の篠山川で拾った石と
青海波模様の皿

2025年4月7日月曜日

天草版平家物語


天草本平家物語
というものを入手


昭和2年(1927年)に
発刊されたもの
天草で刊行された
キリシタン版の平家物語で
それを日本語表記で
出版されたもの

この画像の表紙を読んでみると

「ニホン ノ コトバ ト ヒストリア ヲ ナライ シラン ト ホッスル ヒト ノタメニ セウア ニ ヤワラゲタルヘイケ ノ モノガタリ」

日本語版では「日本のことばとヒストリアを習い知らんと欲する人のために世話に和らげたる平家の物語」となっています。ここで興味深いのは当日の日本では「ナライ シラン」は「ならひ しらん」と書くのにポルトガル表記では「ひ」が「イ」になっているところ。ということは当日の日本では「ひ」と書いても「イ」と発音していたことが想像される。



原文の那須野与一の段



これは読めない

天草版の日本語記述


こちらは通常の
平家物語の記述
このページの最初の擬音
「ひやうと(ひゅうと)」は
天草版にはなく
二番目の
「ひいふつと」(ひゅうっと)
だけが取り上げられている


こちらは他の底本

通常の平家物語の記述
上の続き