次回製作する
バロックマンドリンは
ストラディヴァリ
1706∼1720年頃作とされる
Mandolino Coristoを
参考にするのだが
この楽器は最近日本で出版された
マンドリン専門書でも
紹介されていて
説明されている
各部分のサイズを元に
原寸図面を描いてみると
寸法の辻褄が合わないのです
同書では楽器の全長521mm
ボディ長さ250mm
弦長318mm、ヘッド129mm
と説明されていて
楽器の下端からブリッジの
上部までを55mmとすると
そこから弦長318mmを足して
373mm、ナットの厚みを
4mmとすると
ナット上部までは373mm
そこからはヘッドになり
ヘッドの長さ129mmを足すと
楽器の全長502mmになる
説明の全長は521mmなので
19mm足りない
ということはヘッドの長さの
説明数値が間違っている
ということになる
インターネット上に
公開されているこの図では
全長とボディの長さのみ
記載されているが
これでは楽器全長は
511mmとなっている
余談として
この説明の赤線部分
ヘッドのペグの1つは
後から開けられたと
書かれている
このヘッドの長さに
5本めのペグは
間隔が狭すぎるので
無理があると思っていたが
後付けということは納得できる
因みに先に紹介した
最近日本で出版された
マンドリンの専門書では
ストラディヴァリ作
1860製作のマンドリンも
紹介されていて
ヘッドの長さは162mmと
記載されている
ところが、この楽器は
原寸図面が販売されていて
手許にあるその原寸図を
測ってみるとヘッドの端から
ナットまでは145mmである
ナットまでは145mm
よくよく観察してみると
長さを測る場所による違い
かもしれない、と
いろいろな測り方をしたが
162mmというのは
どこにもなかった
左は1680年製のヘッド
右は1706∼1720年頃作とされる
Mandolino Coristoのヘッド
撮影角度がやや違っているが
ネックの厚みやナットの厚みを
だいたい揃えると
だいたいこのような感じで
マンドリン専門書で
説明されているヘッド長さ
30mmの違いはないように思える
ということで
今回製作するものは
全長515mm、弦長310mm
ヘッドの長さ、ナットまで140mm
とうことに決定した
上の2枚はChatGPTさんに
質問した際の返事
AIはかなり広範囲に
調べてくれるようだが
間違った情報も平気で
それらしく確信をもって
示してくれ
あまり信用できないので
何度も念を押したが
「1680年製と1706∼1720製は
情報が交錯していて
紛らわしいので注意が
必要です」とAI本人も
言いながら、サウンドホールの
直径などは何度念を押しても
違ったサイズを教えてくれた
上の2つの情報も楽器の全長は
502mmとし、ヘッドの長さも
148mmと、やや違っている
ような気もするが
マンドリン専門書の129mm
よりはましかもしれない










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