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2022年6月27日月曜日

根古志形鏡台 パーツ作り

 

根古志形鏡台の
土台部分パーツの加工

カマ挽き鋸を使っているところ

ハイブリッド全鋼鑿・ノミ


外丸ノミ


四方反り豆鉋

ハイス全鋼外丸鉋


芯柱の底のストッパーを
作っていく

黒檀に真鍮板brassを接着し
切り抜く




出来上がり



2022年6月21日火曜日

琵琶の甲板 紫藤 藤木 花梨

製作中の根古志形鏡台の
パーツ作り

材はマメ科の花梨
(花梨・花櫚)ですが
花梨(カリン)材は
正倉院所蔵の木工品にも
一部使われています

これは正倉院所蔵の
柿柄塵尾kakienoshubiと
呼ばれているものです
柄部分は柿の木、狭木部分は
花梨材(マメ科)と
されています
正倉院の木製品に
花梨材が使われているのは
他に2点ほど確認されて
いますが、大きなものはには
見られません




拡大すると花梨材の
特徴が確認できます
紅花梨とも
説明されていますが
そのようにも見えます

この龍頭ryuzu彫刻
素材はイッカクの牙の
ような感じがします

沖ノ島から出土している
金銅製龍頭ryuzuに
似ているのに
興味を惹かれます

マメ科のカリン材については
手元にある木材図鑑では

このように説明されています
(別タブ・ウィンドウで
開くと大きな画像を
見ることができます)
鎌倉時代に著された
黄菊と渭橋という銘の琵琶が
甲板(背面板)に紫藤材が
使われていると
説明されています
現在、紫藤(シトウ)という
木材は見当たりませんが

木材図鑑の紫から
始まる木材には
紫杉、紫茎(属名)、紫檀
が載せられています

属名の紫茎属には
ナツツバキがあり
これは直径が60cmほどに
成長し、材は紅褐色で
比重は0.68と重めですから
琵琶の甲材として
使えないことはありません
中国名は沙羅樹と
されていますが
日本特産とありますから
平家物語の祇園精舎の
一節にある沙羅双樹の
沙羅とは違う種類だと
思われます
これが紫藤と
呼ばれていた可能性は
あるかもしれませんが
属名が昔からあったか
どうかは判然としません

それから紫杉は中国名で
日本名はイチイ
これは比重が軽いので
琵琶の甲材としては
使えないと思います

それから
ウェブ検索してみたら
琵琶に使われている木材が
紹介されているところが
ありました
ここに紫藤について
フジの漢名と
説明されていますが
初夏に藤色の花が咲く
藤・フジの木のことでしたら
これは蔦・ツタのようなもので
木材としては藤蔓以外は
使えないと思います
ついでに花櫚・カリンは
バラ科と説明されていますが
これは間違いで
琵琶の甲材として
使えるものは
マメ科の花櫚・花梨です

別のサイトでは
マメ科の藤木というものが
紹介されていて
これはヤマエンジュの
ことだそうです

花は藤の花に似ています

ヤマエンジュは
紫檀や花梨と同様マメ科で
木材もかなりの大木になり
琵琶の甲材として
充分使えます

それから、出雲大社の
宝物殿に所蔵されている
谷風という銘の琵琶は


槽(甲板の別名)と覆手に
紫藤材が使われていると
説明されています
そして鹿首(ししくび)は
花檀と説明されていますが
これは花梨のことでしょうか・・
転手(糸巻き)は紫檀と
説明されていますから
紫藤と紫檀は別の材として
認識されていたようです
花檀が謎ですね・・
これが花梨のことだとしたら
紫藤と花梨は別の材
ということになります
順徳院琵琶合でも
紫藤と花梨の甲板の琵琶が
登場するので
別の種類とした方が
無難のようです
因みに
この画像の使用材の記述は
印刷ミスといいますか
「、」の位置が
間違っているので
正しくは
槽は紫藤、腹板は塩地、鹿首は花檀、海老尾は柘植、転手は紫檀、覆手は紫藤と思われます

2022年6月9日木曜日

根古志形鏡台の脚部パーツ作り


根古志形鏡台
脚部パーツを作っていく
材はマメ科の花梨・カリン




ZDP189全鋼鉋で
仕上げ削り
荒削りは粉末ハイス鋼鉋
を使いました




繰り小刀もハイス鋼

2022年6月8日水曜日

演奏会の案内 そして端材オブジェ


演奏会の案内です



こちらは工房の様子
根古志形鏡台のパーツを
繋ぐための方法を
いろいろと試した結果
このやり方に決定