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2025年5月26日月曜日

パウル・クレーと良寛 そしてポルトガルギター

 


窮谷有佳人 容姿閑且 雅長嘯如有待 独立修竹下 良寛書


阿散那左奈 志も波おけ登も 
餘之恵や之 東之能葉耳 
由き波布禮東も 與しゑや之 
都毛禮者幾幣ぬ 有川之躬能 
可志羅耳布禮留 之羅由
「朝なさな 霜は置けども 
よしゑやし 年の端に 
雪は降れども よしゑやし 
積れば消えぬ うつしみの 
頭に降れる 白ゆ(白雪)」

起波 都美こ所満散礼 
阿川散遊み 者留者久連東毛 
幾遊登者那之弥 沙門良寛書
「きは 積みこそまされ 
あづさゆみ 春は来れども 
消ゆとはなしに」

工房の様子
ポルトガルギターの
内枠を作っているところ




2025年5月22日木曜日

クーデンホーフ光子伝 そしてルノワールの追憶


画家 梅原龍三郎の著書
「ルノワールの追憶」


昭和19年という
戦争大詰めのときに
このような本が出版されて
いたことに驚かされる
そのなかの一節
フランス留学中の梅原龍三郎が
ルノワールの写生に
付いて行ったときのこと
近くの食事処に肉を届けた
肉屋の配達人の子供が
梅原龍三郎と
すれ違ったときの一言
「きついジジィが溶けかかった
ボンボンの様な画を描いてい
居やがる」
これ以上ない率直さと
的を射た批評

ルノワールの風景画

梅原龍三郎の風景画

赤富士


明治時代初め
オーストリア・ハンガリー帝国の
貴族ハインリヒ・クーデンホーフ
伯爵の妻となった
クーデンホーフ光子
旧姓名 青山みつ 
1874年〜1941年
について書かれてある
「グーデンホーフ光子伝」に
目を通していたら
興味深い記述があった

明治6年(1873年)に開催された
ウィーン万博での日本館では
庭園に神社も建てられた
そうだが、その工事の様子を
エリザベト皇后が女官を従えて
見学に訪れた際
大工が鉋がけをしているところに
興味を示し、長い鉋屑を
所望し持ち帰ったという

ウィーン万博の日本庭園の様子

2022年出版の本

日本の展示物
生糸、山繭生糸、織物類、
縫箔物、組物、漆器、磁器、
銅器、玉台、七宝、竹器、
藤細工、 象牙細工、鼈甲細工、
鯨骨細工、革、革細工、
水晶細工、瑪瑙緒〆類色々、 
彫刻物、画、団扇、紙類、蠟、
鉱物、宝石化石類、動物、植物、
巨大物(金鯱、鎌倉大仏紙ノ張抜、東京谷中天王寺五重塔雛形、
大太鼓、大挑灯)」等

日本館の工事の様子が
上に紹介した
大工の鉋がけの様子は
画像が見当たりませんが

1876年の
フィラデルフィア万博の
日本庭園の様子には
大工の鉋がけの画像が
残されています

2025年5月19日月曜日

筑前琵琶改造パーツが揃う そして曜変天目茶碗

 

筑前琵琶の撥を作っていく

先端部分 材はツゲ

畔挽鋸

鏝鑿 kotenomi


剣鉋と呼ばれる特殊鉋




先端部接着完了

そして出来上がり

四絃から五絃に改造の
筑前琵琶の天神部分

改造した覆手

こちらは現代陶芸家による
曜変天目茶碗







野外での動画ご覧ください


2025年5月17日土曜日

牙彫のクマノミ そして転手作り

仲間が増えたので
三者会談

ウニの殻にいるのは
牙彫のクマノミ
よくぞ作ってくれた

カモノハシの赤ちゃん

こちらは人工的に作られた
針状の結晶



四絃から五絃に改造中の
筑前琵琶
転手を作っているところ




木工旋盤加工

出来上がり
このなかの1本が
作り足したもの