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2025年5月22日木曜日

クーデンホーフ光子伝 そしてルノワールの追憶


画家 梅原龍三郎の著書
「ルノワールの追憶」


昭和19年という
戦争大詰めのときに
このような本が出版されて
いたことに驚かされる
そのなかの一節
フランス留学中の梅原龍三郎が
ルノワールの写生に
付いて行ったときのこと
近くの食事処に肉を届けた
肉屋の配達人の子供が
梅原龍三郎と
すれ違ったときの一言
「きついジジィが溶けかかった
ボンボンの様な画を描いてい
居やがる」
これ以上ない率直さと
的を射た批評

ルノワールの風景画

梅原龍三郎の風景画

赤富士


明治時代初め
オーストリア・ハンガリー帝国の
貴族ハインリヒ・クーデンホーフ
伯爵の妻となった
クーデンホーフ光子
旧姓名 青山みつ 
1874年〜1941年
について書かれてある
「グーデンホーフ光子伝」に
目を通していたら
興味深い記述があった

明治6年(1873年)に開催された
ウィーン万博での日本館では
庭園に神社も建てられた
そうだが、その工事の様子を
エリザベト皇后が女官を従えて
見学に訪れた際
大工が鉋がけをしているところに
興味を示し、長い鉋屑を
所望し持ち帰ったという

ウィーン万博の日本庭園の様子

2022年出版の本

日本の展示物
生糸、山繭生糸、織物類、
縫箔物、組物、漆器、磁器、
銅器、玉台、七宝、竹器、
藤細工、 象牙細工、鼈甲細工、
鯨骨細工、革、革細工、
水晶細工、瑪瑙緒〆類色々、 
彫刻物、画、団扇、紙類、蠟、
鉱物、宝石化石類、動物、植物、
巨大物(金鯱、鎌倉大仏紙ノ張抜、東京谷中天王寺五重塔雛形、
大太鼓、大挑灯)」等

日本館の工事の様子が
上に紹介した
大工の鉋がけの様子は
画像が見当たりませんが

1876年の
フィラデルフィア万博の
日本庭園の様子には
大工の鉋がけの画像が
残されています

2025年4月28日月曜日

平家とペルシャ そしてゴジラ

平家物語の平氏は謎の民と
されているが
ペルシャ系だったのではないか
という説もある
平清盛の全盛期、安芸守akinokamiになって後
厳島神社の改修などを
行っていて、後に平家納経を
納めたりもしている
その厳島神社の狛犬や収蔵物には
西アジア、シュメールの影響が
濃いものが見られるので
平家はペルシャ系人種だった
可能性はあるように思う

厳島神社収蔵の狛犬


シュメールのスメラ山脈出土の
獅子

イラン(古代シュメール)
ハルマル出土の獅子
獅子と狛犬について述べた頁

厳島神社収蔵の打楽器
右は奚婁(けいろう)
左は振鼓(ふりつづみ)で
デンデン太鼓のようなもの


おなじみのゴジラ

背中に水晶を付けてみた





2025年4月14日月曜日

仙境異聞の琴

 

江戸時代後期の学者、平田篤胤が
著した仙境異聞で紹介されている
仙界の琴のことを
ChatGPTさんに尋ねてみたら
親切にビジュアル化してくれる
と言ってくれた
期待してお願いしてみたら•••
以下








なんとか12弦が実現
ここで無料チャットの時間制限

使われているリン琴
真鍮の弦が8本張られていて
鉄の爪を指3本に付け
二人が向かい合って弾く
と説明されている


2025年4月13日日曜日

風らんコンサート無事終了

 


兵庫県三木市にある
画廊喫茶風らんでの
マリア味記子さんコンサート
無事終了しました

拙作の楽器
マリアハープと19世紀ギター
Laprevotte タイプによる演奏

楽器についての説明


なぜか鹿笛まで登場

これが今回紹介した鹿笛
縄文時代にも同様のものが
作られていた
雄鹿が雌鹿を呼ぶときの
鳴き声にそっくりな
音が出せるのです

2025年4月7日月曜日

天草版平家物語


天草本平家物語
というものを入手


昭和2年(1927年)に
発刊されたもの
天草で刊行された
キリシタン版の平家物語で
それを日本語表記で
出版されたもの

この画像の表紙を読んでみると

「ニホン ノ コトバ ト ヒストリア ヲ ナライ シラン ト ホッスル ヒト ノタメニ セウア ニ ヤワラゲタルヘイケ ノ モノガタリ」

日本語版では「日本のことばとヒストリアを習い知らんと欲する人のために世話に和らげたる平家の物語」となっています。ここで興味深いのは当日の日本では「ナライ シラン」は「ならひ しらん」と書くのにポルトガル表記では「ひ」が「イ」になっているところ。ということは当日の日本では「ひ」と書いても「イ」と発音していたことが想像される。



原文の那須野与一の段



これは読めない

天草版の日本語記述


こちらは通常の
平家物語の記述
このページの最初の擬音
「ひやうと(ひゅうと)」は
天草版にはなく
二番目の
「ひいふつと」(ひゅうっと)
だけが取り上げられている


こちらは他の底本

通常の平家物語の記述
上の続き