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2025年9月27日土曜日

塩尻百巻で紹介されている奇石

 

江戸時代に出版された
塩尻百巻から
日本各地の奇石

饅頭石

以前紹介した
手許にある饅頭のような石

そしてドーナツのような石

淡路の玉石

山城(京都)鷹峯の鏡石
説明は「鏡石は物のすがた
よくうつりて、あきらかなる
怪石なり むかし唐土に
仙人鏡といふ石あり
形広大にして 石面皎々たり
よく人の五業?をうつす
病あるときは則(すなわち)
其形をあらわさずとぞ
これらのたぐひ
とやいふべき」

京都鷹峯の鏡石

こちらは、ここ丹波篠山市に
鎮座する明月akatsuki神社
御神体である鏡石

筑前(福岡県)名島の帆柱石

丹波市鐘ヶ坂にある
鬼の架橋


広重も描いているが
広重さん、実物を見ずに
描いたな・・

最後に塩尻百巻で
「淡路国由良の港の
南西海中に周り三里計りの
小島あり 此所に
平生(ヒラハエ)といふ大石
海へさし出たる
方三間計(約5.5m四方)の
平らかなる石あり」と
紹介されているもの
これをインターネットで
調べてみたが
それらしいものは
見付からなかった
上の写真は淡路島にある
他の平らな大石



2025年9月18日木曜日

雷獣ハクビシン

江戸時代に出版された
塩尻百巻で紹介されている
珍獣はハクビシンか
「庚寅七月、城南眞福寺戯場の
側に一獣を置て見る。
是を呼て見るに、大サ
小狗の如くにして長し。
啄尖り足矮。其せい(背高)
六寸餘、長サ尺數寸に過す。
尾は猫に似て長サ身とひとし。
毛黒くして眼上少し白毛あり。
身灰色の筋をなせり。
よく酒をのみ、手して盃を捧けて
吸ふ。其行静にして愛すへき
獣なりけり。或人是を何といふ
獸そ。本草を考ふるに
狗獾數種あるよしなれは、
是獾の類かと。
予曰げにも獾の類といふへし。
但獲は大に短、尾是は小長尾
其獲は穴居す。是は竹木に登る。

按るに本草の集解時珍曰
熊太古か。翼越集に云
木狗ハ生²廣東左右江山中¹。
形如²黑狗¹。能登ㇾ木云々。
亦曰、川西有²玄豹¹。大如ㇾ狗。
黑色尾、亦如ㇾ狗。
是亦木狗之屬也といへり。
今みるに彼獸よく
木狗の説にあへり。
竹木に登る事甚速か也。
其図を左に描て博に備ふる事、
如左。

現在日本各地に棲息している
ハクビシン

江戸時代に描かれた雷獣
ハクビシンと思われる
雷獣は落雷と共に現れる
とされていた

「よく酒をのみ、
手して盃を捧けて吸ふ。」
という記述を
ChatGPTさんに描いてもらった
しかし、これは
タヌキではないか?

粘土が余っていたので
ハクビシンを作ってみようと
試みたが
似ても似つかないものに
なりそうなので断念した😆



2025年9月17日水曜日

祭礼草紙に琵琶 そして石、貝殻

 

室町時代(15世紀前後)
に描かれた琵琶

描かれているのは祭礼草紙
弁才天と思われる風流(作り物)を
頭に乗せた図

こちらは
貝殻を頭に乗せている
石仏仏頭

異常巻アンモナイト化石を
頭に乗せた彫刻

これは12000年前の
トルコ新石器時代の
遺跡から出土している
石製品

動物もある


こちらは中国紅山文化の
(約6000年前)
石製品レプリカ

これも紅山文化の石製品
鳥か・・

2025年9月12日金曜日

和琴と六張弓 弥生琴


鴨長明は無名抄で
「和琴wagonのおこりは
弓六張を弾き鳴らして、これを
神楽に用いけるを、煩はしとて
後の人の琴に作り移せると
申し伝へたるを、上総の国の
済物の古きしるし文の中に
弓六張と書きて、注に
神楽の料と書けり」
と述べていますが
この「上総の国の済物の
古きしるし」というのが不明で
どなたかご存知の方は
ご教示願います

和琴が弾かれる様子

ChatGPTさんが描いてくれた
六張弓の神事

こちらは
最初に依頼した際に
描いてくれた六張弓
これはこれでおもしろい

これは弥生時代の埴輪
琴を描いている人物が
ユダヤ人のように見えるのが
興味深い

何の脈略もありませんが
天然の結晶、天青石と
ビスモスの人工結晶
そして天然の水晶ジオードに
メッキが施されたもの

2025年9月7日日曜日

放生会と亀 そして馬具

子供の頃、今の時期になると
近くの箱崎宮で行われる
放生会(ほうじょうえ)が
待ち遠しくなり
ソワソワしたものだ
地元では「ほうじょうや」
と言っていた
江戸時代の江戸での放生会の様子
説明の読み下し
読みやすいように
こちらで漢字に直した
ところもあります
「月、又はとしころのばばさまは
るすにのこせし よめをそしり
放し亀をまごのみやげに
買うてもどるなど彼岸を詣りを
悪行のもとでとするも多かるべし 
ついでにお話し申すが
正月•五月•九月、此の三つ月は
神仏に参詣して 善行をなすは
いかなる訳ぞと言うに
これも仏書にある事にて
帝釈天、かがみをもって大千世界
をてらし 人の善悪をてらし
人の善悪をただしあう
正•五•九月はかのかがみにて
日本をてらし給うゆえ
悪をなして天道様に罰を
あてられまいとて正•五•九月ゆへ
かくべつ神仏へ参詣して
天道様の御機嫌をとるなり
これも彼岸に善行をなすと
同じ道理なり」





広重の絵

また、江戸時代に描かれた
馬を引く絵には
馬の口の轡kutsuwaに
繋がれている手綱に
飾りが付けられている


なかには、その飾りが
亀のように見えるものもある


これは古墳から
出土している馬具だが

この亀は江戸時代の絵のように
手綱に付けられたもの
なのだろうか・・

その後、ある御方から
江戸時代は、馬の蹄には
馬沓という草鞋を
履かせていた
とご教示頂きました
ということは
引綱に付けられているのは
その予備というが
考えられます

北斎の絵

歌川芳形が描いた絵

広重の絵
これには引綱に予備は
付けられていません

14世紀、南北朝期に描かれた
慕帰絵詞の馬
これには馬沓と予備は
描かれていないようです