この替刃式両刃鋸は
たいへん優れているのですが
柄の握り部分が
ネチっとした
軟質プラスチックなので
どうしても我慢ならない
ということで
使わなくなった
木の柄を改造して
さっそく使ってみた
これで心地よく使える
挽いたのは
平家琵琶の柱juを
作るためのツゲ材
鉋は古い会津鉋、重輝
この鋸は樹脂用
縦挽きにも威力を
発揮してくれる優れもの
こちらは
組子用の精密胴付鋸
そして出来上がり
製作中の平家琵琶
撥面と落帯rakutaiを接着
撥面の絵は注文主様が
太鼓の革に絵付けをする
専門家に描いてもらった
ということです
霊鷲山の天空に聳える
宮殿で説法している釈迦に
宝珠を捧げる図
同様の絵は
平安時代に描かれた
落帯
そして
転手(糸巻き)の加工
製作中の平家琵琶
腹板が出来上がりました
裏側には注文主様による
揮毫がしたためられ
堰seki(補強材)の
魂柱部分には仏舎利を
固定しています
そして
腹板と甲板を接着
陰月から甲板裏の
書き付けが見える
次に鶴首と
覆手fukujuを接着
出来上がった海老尾
この部分に
鶴首を収める
鶴首の接合部の加工
仮収め
このように接着する
かなり古い白檀材
海老尾を作るには
ギリギリの大きさで
芯持ちなので
墨付け材取りに
苦労したが
何とか芯を
外すことができた
以下、加工の様子
出来上がり
尾の裏は
鑿痕を残したままで
仕上げとする