製作中の19世紀ギター
初期ミルクール•タイプの
ブリッジを作る黒檀の選別
今回の楽器は弦に
細めのフロロカーボンを使う
という要望なので
ブリッジの黒檀は
やや軽めで反応が鈍いものを選別
こちらはブリッジ両側の装飾
ムスタッシュ
ブリッジ出来上がり
両側のムスタッシュは
膠(ニカワ)焼付け接着
修復中の18世紀マンドリンの
欠落部品を作っていく
これは昔作られたステッキ
素材はイッカクの牙と思われます
今回はデコラソーでカットしてみた
ヤスリで成形
欠片で曲げの実験
乾いたままの状態で
どこまで曲がるか・・
これくらいは曲げることが出来ますが
やはり折れやすい
これは一晩水に浸けて曲げたもの
余分を削って出来上がり
参考までに、象牙や骨を曲げるには
イタリアの製作家
酢に数時間、できれば1日か2日
浸しておくと軟化するということです
あるいは10%以下のクエン酸に浸す
という方法もあるようです
その方法で軟化させた骨を
結ぶこともできたそうです
Lippi さんが提供して下さった画像
この方法では骨の種類によって
簡単に曲がるものと
なかなか曲がらないものが
あるということです
他の方法としては
蒸留酒と水を1:5の割合で混合し
その液に4、5日間浸す
それから、水と苛性ソーダの溶液で
30分ほど煮る
あるいは、蓋ができる広口の瓶に
純粋なリン酸水を入れ浸しておくことで
軟化させる方法もあるようです
以前紹介した中国の叙事詩
されいるのを発見
正倉院所蔵のものと同様の
楽器と撥が使われていて
トレモロまでなされている
こちらは工房の様子
ハイス全鋼豆平鉋の刃口が
乱れてきたので
真鍮板を埋めることにした
瞬間接着剤で接着
出来上がり
製作中の19世紀ギターの
黒檀バインディング削り
簾越しの夕日
さざ波のよう
1840年生まれ、19世紀
オーストリアの画家ハンス・マカルトが
描いた楽器、リュート
そして海の表現
海の水の表現などは
日本の洋画黎明期の画家たち
たとえば原田直次郎や
山本芳翠hohsuiなどに
影響を与えていたのかもしれない
山本芳翠の作品
原田直次郎の作品
工房の様子
パーフリング鉋がけ
今日は晴天
陽光を受けて美しい花々
製作中の19世紀ギター
黒檀バインディング作り
ZDP189全鋼鉋による荒削り
HSS ハイス全鋼鉋による
仕上げ削り