春が待ち遠しい
花満開のような模様の
鑑賞石
こちらは巻貝の化石
半分にカットし
表面を磨くと
こうなる
動物の肉球のよう
そしてアンモナイト化石と
仏頭、玉製蝶翅のコラボ
江戸時代初期の絵師
岩佐又兵衛が「堀江物語絵巻」に
描いている琵琶
撥面に満月が付けられて
いるので、平家琵琶と思われる
柱(ju: fret)が
省略されているのが惜しい
こちらは「浄瑠璃物語絵巻」に
描かれている琵琶
とんでもない代物で驚かされる
まず撥面の位置がおかしい
琵琶の撥面は
覆手 bridgeの上に
貼られるものだが
これは覆手の下に貼られている
それから、鶴首がなく
柱ju:fret が現代の
中国の琵琶のように
腹板(響板)に付けられている
サウンドホールの
三日月も位置がおかしい
こちらは「小栗判官物語絵巻」に
描かれている琵琶
上の浄瑠璃物語絵巻の
琵琶とよく似ているが
撥面の位置は正しい
柱の付き方は
浄瑠璃物語のものと同様
異様である
これも同様
通常の琵琶
また、岩佐又兵衛が描いた
「月見西行図」には西行の歌が
したためられているのだが
よく知られている西行の歌とは
ちょっと違っているのは
なぜか・・気になる
よく知られている西行の歌は
「月見ばと 契りおきてし
ふるさとの 人もや今宵
袖ぬらすらむ」だが
岩佐又兵衛の西行図では
「契りおきてし」が「契りていてし」となっている
歌全文は
「月見はと 契りていてし
ふる郷の 人もやこよひ
袖ぬらすらん」
意味は同様で問題ないのだが
これは又兵衛の記憶違いなのか
どうなんだろう
万華鏡シリーズ
鉱石の寄せ集めを覗く
覗いた鉱石
こちらは藍銅鉱
青と緑のバランスが美しい
黄鉄鉱化したアンモナイト化石と
エスカルゴの殻
表面が金属化した
アンモナイト化石
この化石の珍しいところは
アンモナイトの連室細管が
立体的に露出しているところ
こんなアンモナイト化石が
あったら楽しいだろうな・・
ということで
やらせアンモナイト化石を
作ってみた
こちらは正月飾りとして作った
針金ヘビを貝殻にセット
タカラガイの模様は
何度見ても驚かされる
螺旋状アンモナイト化石部分
アサガオの蔓のように
巻き付く芯棒がないのに
このような見事な螺旋形になる
というのは不思議
かりん糖ではありません
これもアンモナイト化石部分
黄鉄鉱化したアンモナイト化石
同じく黄鉄鉱化した
アンモナイト化石と緑色の石
平家琵琶の堰を作っていく
堰は力木と魂柱を
合わせたような形状
堰には程よい硬さのタモ
あるいはシオジ材を使うが
この材は堰用に取っておいた
大トロ部分
厚みが二枚取りギリギリなので
薄めの挽き幅の鋸で
慎重に挽き出す
鎌倉時代の琵琶作りの
指南書「八音抄」では
「堰は板返し固からず
又柔らかならず
木の少し勇めきたらむ良し
--中略--
すべて甲・腹の木少し
おくれたらば堰は太くも
こはらか心ざすべし
甲・腹固くしやう過ぎたらば
くつろかにすべし」
と説明されている
このように接着する