このブログで、青紙鋼の鉋は切れが重いとか
白紙鋼の方が永切れするといったことを
続けて云っていたためか
ここのところ青紙鋼の優れた鉋が
逆襲をしてきているようです・・
今回手に入れた古い鉋身も青紙鋼でした
銘は國(国)家(くにいえ と読みたいところです)
火花の出方は27日に紹介したものよりも少なく
以前紹介した初代・金井に似た感じです
台に挿(す)げて早速使ってみると
研いだ感じでは良い感触でしたが
鋼が甘すぎてちょっと使い物になりません
ということで焼き入れと焼き戻しをやり直しました
今回の焼き戻しは180度前後で90分
上の画像と下の二枚は焼き戻し後の様子です
そしてこれら三枚の画像は
焼き入れ前の状態です
鋼はがねと地鉄じがねの様子には
ほとんど変化は見られませんが
使ってみて驚きました
まず、いつものガンコな不明材を
削ってみたのですが
切れ味軽く、驚くほど永切れします
逆目もほぼ止まっています
さんざん削っても刃先はやや摩耗したくらいで
まだまだ調子よく切れます
そのままの刃先の状態で、ごく柔らかくパサパサの
スプルースを削ったのですが
これも切れ味よく削ることができるのです
削り肌も美しい・・・これには参りました
ぜひ削り比べをやってみたいところです