丹波篠山では
紅葉が真っ盛り
さて、これは
昭和17年(1942年)に
松尾芭蕉、生誕300年を
記念して発行された本
芭蕉の弟子、曽良による
奥の細道随行日記
大東亜戦争真っ只中に
このような本が出された
ということに驚かされます
背が崩れて
ひどい状態なので
革を貼って補修
影印ページも
少し紹介されているので
その中から
元禄四年の近畿巡遊日記
のもの二ページを
紹介しておきます
旧暦3月4日~7月25日
読み下しのページ
六月七日、京都の
祇園祭を見学
師の芭蕉は体調を崩し
十日まで休養している
こちらは七月七日の日記
読み下しのページ
奈良県の吉野から
二上山を経て
當麻(たいま)へ向かう
道中記
この件(くだり)は
優れた天然仕上げ砥石の
産地でもある
京都の鳴滝での
道中記
こちらのHPで
と比較して読んでいくと
興味が増す
最後に、兵庫県神戸市から
西宮市にかけての
道中記を紹介しておきます
先ず湊川神社に祀られている
楠木正成(まさしげ)の
塚を拝し
現在、新幹線の新神戸駅
近くにある布引の滝を訪れ
そこから西に向かい
六甲山を目にしながらの
道中となります
途中、甲山(かぶと山)を
眺め、武庫(むこ)山
のことを六甲山ともいう
と記されているのが
興味深いところです
ネコいろいろ
作者不明
新作端材のオブジェ
ふと思い立って
チタンコーティングされた
アンモナイトを
接着してみました
12月1日(土)、2日(日)の
プログラムが届きました
来春製作予定の
インド・サントゥールに
取り付けるロゼッタ
Parchment Rosette が
出来上がってきました
素晴らしいデザインです
松尾芭蕉の「奥の細道」に
書き記されている
「奥上るり」というものを
ちょっと調べたら
UPされていた
「奥浄瑠璃」あるいは
「古浄瑠璃」というものらしい
浄瑠璃では太棹三味線が
使われるが、古浄瑠璃では
琵琶が使われたらしく
芭蕉の「奥の細道」でも
盲目の琵琶法師が語っている
枕に近くうるさかったと
書いてあるのが微笑ましい
製作中の特注ギター
G調弦8弦ギター
出来上がりました
弦長600mm
響板は40年以上
寝かせている
ドイツ・スプルース
spruce
裏板、横板は
ブラック・ウォルナット
walnut
糸巻はギヤ式ペグ
通常のE調弦8弦ギターは
俳人 松尾芭蕉の弟子
去来が書き著した「去来抄」
安永四年(1775年)に
翻刻出版された影印本の
読めない「くずし字」の
参考にしようと思い
岩波の大判文庫と比べていたら
違いがずいぶんがある
大意は同じなので問題ないが
底本が違うとこうも違うのか
と、ちょっと驚いた
製作中のディタル・ハープ
ニス塗り前の
最後の作業です
こちらは
新に手に入れた
ラブラドライト
このような色合いのものは
大変珍しい
下の二つは
一般的な色合いのもの
この秋に発売された
平野啓一郎の小説
「ある男」が届いた
いま読み返している
75年前に出された本と
比べてみると
いろいろと興味深い
宇野浩二の本は昭和18年発行
昭和18年は大東亜戦争の真っ只中
そんな時でも本が出版されていた
というのは驚く・・5000部発行
こちらは昭和28年
1953年発行の小説集
宇野浩二の文体というか
紡ぎ出される世界が
平野啓一郎ものと
同様に感じるのは
どういうことなのだろう・・
たとえば
平野啓一郎の「ある男」と
宇野浩二の「晴れたり君よ」を
数行ずつ交互に読んでも
違和感がないのです・・