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2015年6月26日金曜日

窓鋸で桑材を製材する


今日、茶入5組を作るための桑材を製材しました
最初に一尺の窓鋸(刃渡り約30cm)を使って端落とし




厚み約8cm、長さ約60cmを
挽き切るのに約15分かかりました


挽き痕の様子



もう片側は尺六の窓鋸(刃渡り約49cm)を使ってみました
これは長勝さんからお世話になったものです
YouTube動画UPしました
先の一尺窓鋸よりも刃渡りは19cm長く
歯も大きく荒いので
これでは約8分で挽き切ることができました
かなりの時間短縮(約2倍)です




挽き痕の様子






2015年6月25日木曜日

今日の作業 ブリッジ接着 フックナイフ Hook Knife



仕上がった状態


水晶はブリッジとは何の関係もありません・・


膠・ニカワ接着 完了






その間、注文していたフック・ナイフ(Hook Knife)が届きました
スウェーデンのMORA製で全鋼の刃物です




研ぎ動画をYouTubeにUPしました
初めて研ぐ道具ですが
有り合わせの砥石で何とかいけました
ぶっつけ本番の動画撮影です


研ぎ上げた状態
届いた状態はかなり精度よく研がれていましたが
刃先は刃が付いていなかったので
粗めの中砥から研ぎ始めました


内側は問題なく仕上がっていたので
仕上砥石のみで大丈夫でした


使った砥石
左から、最初に使った人造砥(粒度約600)
その右は丹波産と思われるやや硬めの青砥(粒度約1000)
次は中砥ぎの最後に使った夏屋砥本白(粒度約1500)
右端は仕上砥ぎに使った山口県産杭名砥(黒蓮華巣板)
上に乗っているのは裏研ぎ用の仕上砥(産地不明)


桑材で試し削り


穴掘りもやってみました 


なかなか具合が良い


このフックナイフはこれからこの桑材で作る茶入の
内側を削るのに使う予定です






以前紹介した金輪寺茶入風に
茶杓とセットで五組作っていきます


2015年5月21日木曜日

桑材を試し削り そして小さな鋸


16日に手に入れた桑材をちょっと削ってみました
かなり古いので
表面はこげ茶色に変色していますが


削ると桑材本来の色になりました
島桑の影響かかなり硬く粘りがあります
欅材よりも削り難いかもしれません・・


使った鉋は先般手に入れた古い会津鉋


木口削りは、これも古い会津鉋
重保・寸六一枚刃を使いました




粘りの強い材で、鉋かけには苦労しましたが
小刀で削ると、その粘りが心地よく
それほど苦労しません



そしてこれは以前紹介した小さな鋸
こういった作業に威力を発揮してくれます
ネズミ歯なので縦挽きもOK





2014年9月24日水曜日

蔦 ツタで金輪寺茶入を作る

今年の春に手に入れていた蔦・ツタ(参照)で
金輪寺茶入を作ってみました
以下その工程


蔦は一見柔らかそうな感じでしたが
ナタで削ってみると、かなり粘りがありました
上の画像のように鉋をかけても粘りを感じます


導管はかなり荒く見えます




鉋で大まかに形成
右はフタにするものですが
こちらは野晒しにしていた影響か
色が褐色になっていました


穴あけは30mmのフォスナービットを使い
その穴を丸ノミと小刀、そして丸彫刻刀で広げていきました










先曲がりの丸ノミで底をさらった状態


フタを合わせる


これで木地の状態で出来上がり


適当に着色しセラック・ニスを塗りました


仕事の合間に行い、2日で完成
所要時間は3時間ほど











抹茶を入れてみました
茶杓も自作のもの



因みに左は21歳のときに自分で漆を塗った煎茶入
これは欅・ケヤキで作られていて
木地の状態で売られていたものを購入し
山に自生している漆から樹液を採集
それを精製(なやし、くろめ)し
透き漆、黒漆、弁柄漆を作り、塗ったもの
外側表面は「拭き漆」という技法を試してみました


内部の内蓋には表に黒漆、内側には弁柄漆を溜め塗り


外蓋の内部の黒漆にシワがありますが
これは漆を乾かす際の湿度が高過ぎたためと思われ
下手な塗りです
他は何とかうまくいきました
以上、若気の至りでありました・・