2021年11月14日日曜日

紅葉深まる そしてビウエラのブリッジ


秋も深まり天は高い

紅葉も深まっている

こちらは工房の様子
ビウエラ Vihuela の
ブリッジを作っているところ



そして接着




同時に進めている
ヴィンテージ・マンドリンの



埋め木補修完了

2021年11月12日金曜日

正倉院琵琶の撥について

来月から製作を始める
楽琵琶の甲に使う紫檀材
三枚接ぎにする
正倉院に所蔵されている
琵琶を参考にして作っていきます



こちらは鹿頸shishikubiと
覆手fukujuを作るための
紫檀材
鹿頸は鶴首とも呼ばれます

それぞれ産地が違う


さて、こちらは
正倉院に所蔵されている
琵琶の撥bachi
右は象牙を赤く染めた
紅牙kougeに撥鏤bachiruと
いう、赤く染めた象牙の表面を削り
白い部分で模様を描く技法
を施して作られたもの
左は紫檀shitanに金・銀泥で
模様を描いたもの 

どちらもサイズはほぼ同じで
長さは約20cm、先端の幅は約6cm
厚みは先端で約1.5mm
元の部分約3.5mm
因みに平家琵琶の撥は
長さ約19.5cm、先端の幅約11cm
厚みは先端で約2mm
元の部分約5mm 


こちらは、なんと今回、琵琶を
注文して下さった御方が作られたもの
紫檀に金銀で模様が
描かれています
完全に脱帽です 

このような撥では
繊細に絃を弾くこともできるので
現在行われているような
上から撥面を叩くような弾き方以外にも
下から絃を掬い上げるような
弾き方も行っていたのではないか
と想像されるのです

平安時代末に描かれた
源氏物語絵巻には
そのような絵も残っています



こちらは中国唐時代の
琵琶を弾ずる絵
上の源氏物語絵巻とよく似ています

再現された動画
参照YouTube動画

弓で弾く琵琶まであったようです

2021年11月11日木曜日

バンダイ ガシャポン 孔雀蜘蛛

 
バンダイのガシャポン
孔雀蜘蛛
ピーコック・スパイダー
本物は体長5mmほどの
ちいさなクモだが
ガシャポンは約10倍の
体長約5cmもある


もう少し派手にしたかったので
アクリル絵の具で色付け

裏も


ちょっと派手に・・

以下本物いろいろ
自然は不思議・・










2021年11月10日水曜日

卵の中のコンサート

先日紹介した合成画像の元は
ヒエロニムス・ボスが
描いたとされ
現在では紛失している
「卵の中のコンサート」
Concert in the egg という絵で

現在残っている二点は
後の時代の摸写とされている

これはヒエロニムス・ボス
による下絵
本作と同じかどうかは
摸写と比べて
想像するしかない
ところが興味深い

摸写に描かれている楽譜は
トーマス・クレキオンの歌曲
ということが分かっている
この楽譜を元に

トーマス・クレキオンのミサ曲
Thomas Crecquillon 

以下の画像の各一段目が
絵に描かれている





こちらはもう一枚の模写
こちらの方が描かれたのは
古いのではないかとされているが
ヒエロニムス・ボスの元絵に近いのは
先に紹介した摸写の方が有力とされている

描かれている楽譜も
違っている