2021年12月16日木曜日

楽琵琶について調べる

 

楽琵琶を製作するにあたり
琵琶のことを色々と調べていて
興味深いことを知った
鎌倉時代初めに書かれた
文机談bunkidanには
琵琶を弾くのをやめるのに
爪を切ったとあり
注解で楽家録gakukaroku巻九を挙げ
琵琶を弾く者は親指と中指の爪を伸ばし
これを切るのは琵琶断念の証拠と説明されている

楽家録を確認してみると
親指と中指の爪を長くするのは
調弦をするためではなく
流泉や啄木などの曲を
爪で弾くことがあるためである
と書かれてあった

また、楽家録巻九の前書では
「もともと琵琶を弾くには
皆木撥を用いていたが
唐の貞観時代(627~649年)の
中頃から
手で弾くことが始められた」
と説明されています
画像文中の「搊琵琶」という字は「琵琶をトク」としていますが
コトバンク」サイトの
箏の項では
「唐代(618‐907)に至り、清楽は12弦箏を用いたが、他は13弦箏を普通とした。奏法には指で奏する搊(しゅう)、骨製の爪(義甲)で奏する弾、弦を擦って鳴らす軋(あつ)があったというが、搊と弾の意味はかならずしも明確ではない。」
と説明されています

唐時代に書かれた
琵琶行という叙事詩の
挿絵(後の時代に描かれたもの)これは撥で弾かれているが
撥の形状は正倉院に
所蔵されているものと同様

楽琵琶奏者の中村かほるさんが
爪弾き演奏の動画を
YouTubeにUPされています

こちらは製作の様子
甲(槽)板の膨らみ削り



2021年12月15日水曜日

楽琵琶製作 腹板作り

 

製作に取りかかった楽琵琶
腹板の膨らみ削り
外丸鑿(ノミ chisel) で荒彫り



四方反り鉋かけ



鉋がけを終えた状態


そして内側削り
厚みを仕上げていく




2021年12月14日火曜日

ヴィンテージ・マンドリン修復完了

 

修復中の
ヴィンテージ・マンドリン
出来上がり






以下、作業工程を
遡ります
クジラの歯で
ナットを作っているところ




装飾貝の補修

指板を剥がしたところ

割れの埋め木補修

響板を外し
補強材の補修を終えた状態

2021年12月11日土曜日

簠簋内伝 そして琵琶譜

 楽琵琶を製作しているので
琵琶譜のことも
知っておきたいと思い
勉強中


これは鎌倉時代の琵琶譜
参照サイト


こちらは
先日紹介した簠簋内伝の
寛文六年(1666年)に
出版されたもの
デジタルデータ・ベース
からダウンロード
印刷させてもらいました


それらをまとめ
絹糸で綴じます

まず、電動ドリルで
0.5mmの穴を開ける



その穴を千枚通しで広げ


絹糸で綴じていく

完了

和綴じ本の出来上がり


2021年12月10日金曜日

スマホカメラは不思議


昨夜の月は不思議で
赤い筋が見えていた
スマホカメラで
撮ってみたが
その筋は写っていなかった
午後9時頃

ところが
肉眼では真っ暗だった所が
燃えているように
明るく写っている

また、このような赤い玉も
写り込んでいた
謎・・・

同じ場所を今朝撮ったもの

道路脇のフェンスが
見えている
道路の向こうは篠山川