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2021年5月30日日曜日

描かれた琴と琵琶 そして紫檀材


江戸時代初期の画家
岩佐又兵衛が描いた
琴を弾く絵
片手で持ち上げて
弾いている

これも岩佐又兵衛が
描いたもの

同じ場面に台に置いて
弾いているのもある

古墳時代の埴輪には
膝に乗せて
弾いているのもある
この時代の琴は
小振りだったので
こういった弾き方が
出来たのだろう

同じ場面には
琵琶を弾いている女性も
描かれているが
後ろ姿で描かれているのは
たいへん珍しい

オマケ
北斎が描いた猫

尻尾が短いような気がするが
飼い猫の尾を
短くすることも
行われていたのか・・

さて、こちらは
秋に製作予定の
平家琵琶の甲板として
製材したもの
古い建物の柱だったようで
24cm角の立派な紫檀
インド産ローズウッドです



三枚接ぎにします

2017年5月28日日曜日

新作・平家琵琶 漣

平家琵琶の台をオイル・フィニッシュ
これで出来上がり



柱は組み立て式






平曲相伝者 鈴木まどかさんにより
「漣 Sazanami」という銘を頂きました
平家琵琶の銘は昔から平家物語に記述されているものから
選ぶということで、今回の「漣」は平家物語の中の
薩摩守忠度の和歌に出てくる言葉だということです
その歌 参照 
「さざ波や 志賀の都は 荒れにしを 昔ながらの 山桜かな」

2017年5月23日火曜日

平家琵琶を仕上げる

柱Ji or Juを作っていく





出来上がり


撥面の月は銀を使う予定だったが
素材の革の色と同系の色なので真鍮に変更した
これで完成


落帯Rakutaiも接着

背面の様子
材はアサメラ

製作工程をダイジェストでYouTubeにUPしました

2017年5月21日日曜日

平家琵琶製作 撥面の絵を描き、置き台を作っていく

撥面の絵を描いたところ
こういった絵は勢いが大事なので
下描きなしで5分ほどで描いた

富山湾から臨む立山連峰を象徴的に描きました

平家琵琶の腹板に貼った状態
この後、丸く切り抜いた銀板を貼り付けます 

楽帯も接着

琵琶の置き台を作る材
知人から槐(エンジュ)材だろう
ということで貰っていたものですが

製材をしてみたら
イスノキということが判明
どうりで重いはず・・
これは琵琶の置き台の柱として製材したのですが
洞と割れがヘビのようにも、龍のようにも見えて不思議・・
撥面に描いた象徴的な龍と
何となく似ているので驚いてしまった・・

製材された挽き面にニスが塗られていましたが

洞Uroの中で小さな貝殻が塗り固められていました
長さは1cmもない・・
微小カタツムリでしょうか・・しかも左巻き 

重く緻密な材ですが
鉋かけはそれほど困難ではありません
ですが、HSSハイス鋼の鉋の方が安心して使えます

何とも不思議な模様が現れました・・

柱の龍のような洞とヒビ割れの内部を
金色に塗ってみました

2017年5月19日金曜日

今日の工房 旋盤加工


今日は午前中はほぼ旋盤加工
これは平家琵琶の転手(糸巻)


左端は修復で預かっている
筑前琵琶の糸巻

そしてこれは19世紀ギター
初期ミルクール・タイプのブリッジ・ピンと
ストラップ・ピン

これはアクセサリー作家の知人のために作ったもの
展示用に使えるか・・


堅い本黒檀を削る刃物は
やはりハイス鋼がよい
この南京鉋はハイスHSS全鋼の刃

小刀もハイス全鋼

筑前琵琶の糸巻


ヤスリで大まかに仕上げたところ