2024年1月29日月曜日

音立日子さん そして古代ギリシャのエピゴニオン

 

特注ビウエラを注文して下さった
音立日子さんが工房に来られ
その様子をブログで紹介して下さいました
たいへん有難いことです
感謝

これから音立日子さんの音楽世界が
どのように変化してくのか
たいへん興味深いです

左の楽器はEpigonion エピゴニオン
古代ギリシャの楽器です

プレトリウスの楽器図鑑でも
紹介されています


現代製のレプリカ



2024年1月26日金曜日

イギリスの19世紀ギター事情

 

イギリスの19世紀ギターに
関する本を入手
たいへん興味深い

これは20世紀の写真ですが
ギタリスト
ジュリアン・ブリームが
子供の頃は
19世紀ギターを弾いていた
この楽器はパノルモですが

パノルモ一ギターの
ラベルの考察もなされている

これは1829年製の
パノルモギターですが
ボディは大型で
現代のハウザー製作のものと
ほぼ同じ形をなしている
ハウザーは大型のトーレスを
参考に作っているとも
言われているので
トーレスもこのパノルモを
参考にした可能性がある
とも言える

これも大型のパノルモで
フレットの位置を変え
音律を変えることができる
エンハーモニックギター
このギターも当時
かなりの数が作られていたようだ

エンハーモニックギターの
設計図

こちらは当時のイギリスの製作家
Philip James Bone が
自ら製作したギターやマンドリンを
使った合奏団 Bone's バンド

この写真は、かのプラッテン夫人の
ギターのレッスン室を兼ねた書斎

当時のギター価格表

エドワード・ライトが考案した
ディタルハープも紹介されている

2024年1月22日月曜日

殿町マルシェ 筑前琵琶転手

丹波篠山市の一角に
かつて八上城という
山城があった城下殿町で
1月28日(日)
殿町マルシェが開催されます
午後2時からは
マリア味記子さんによる
ミニ・コンサートも行われます
当日演奏の中から


こちらは工房の様子
筑前琵琶の転手作り




2024年1月20日土曜日

北斎とホアン・エスカンデル

 

1937年生まれのスペインの
イラストレーター、Joan Escandell 
ホアン・エスカンデル氏が描いた
動物と江戸時代後期の絵師
葛飾北斎の三体画譜に
描かれた動物を比較
いろいろと興味深い
エスカンデル氏のイラストは
すべて無料ダウンロードできる
配慮がなされている





こちらは北斎の三体画譜の序文

「書に真行草の三体あり 画も又しかり 豈aniただ書と画とのみならんや 花のまさにひらくや真なり かつちりかかるは行なり 落花狼藉は草なり 月のまさにみつるや真なり 弓張月とかたふく行なり 晦日にちかき有明は草なり 雪のふり積るや真なり 綿帽子とふりかかるは行なり 大根おろしととくるは草なり しからば雪ころばしのいはれ」

「この返答に行くれて跡へも先へもまいりがたく これなん窓の梅の北斎が雪の封きり絵本の板元十二街中にあまねく円転して 世上に流行する事なを雪まろけの布袋hoteiとなり 雪仏となり 雪の山とも形をうつして 気韻生動いきてはたらくいきほいは北斗をいただく狐の如き 変化自在の筆のあとにかき尽す稿本の数十張 これを三体画法と云 乙亥kinoto-iのとし(文化11年・1814年)霜月(陰暦11月)
雪ふりける朝 蜀山人書」