2022年1月25日火曜日

楽琵琶の転手を作る


新調した舞錐を使って
下穴を開ける



市販の舞錐は
柄がプラスチックで
触り心地が悪いので
木で作り換えたもの

旋盤加工を終えた転手

舞錐で下穴を開けたところ

そこに、このように
装飾貝を嵌め込む

穴を開けたドリル錐の先端は
グラインダーで改造したもの
左は市販のドリル錐

そして顔料で着色された
セラック樹脂を充填


ヤスリとサンドペーパーで
磨き上げた状態

装飾出来上がり

八角に削る

2022年1月24日月曜日

楽琵琶製作 乗絃と乗竹を接着


黒檀で琵琶の乗絃nutを
作っていく


繰小刀で成形


接着


そして煤竹で作った
乗竹を接着

2022年1月22日土曜日

楽琵琶の覆手出来上がり


ヴィンテージ・マンドリンの
修復完了



こちらは
製作中の楽琵琶の覆手
出来上がった状態





加工途中の様子



そして接着



2022年1月20日木曜日

彩画職人部類に描かれている動物


江戸時代中頃に発刊された
彩画職人部類に
描かれている動物たちから

甲師yoroi-shi のところに
描かれている

狆chinか・・

そして
元結師motoyui-shi 
のところの

犬と思われるもの二匹

籠師kago-shiの

弟子と思しき子供に
じゃれ付く猫

そしてこれは
ナンダモンダという石
正式には球状閃緑岩と
呼ばれている

火山が噴火したときに 
出来たらしい


江戸時代後期の
木内石亭が著した
「雲根志」で紹介されている
ナンダモンダ
「奥州仙台の産で
大きさは図の如し
全体に雑石で石中に一物あり
五色を帯びて
紋が高くあるいは低くある
最も奇観なところを
図説しておく
考察するまでもない石である」
と説明されています

因みに
これはナンジャモンジャの木
紛らわしい・・


2022年1月17日月曜日

餓鬼草紙に描かれた琵琶


平安時代末から鎌倉時代に
かけて描かれたとされる
琵琶を弾いているところ
も描かれています

かなり忠実に描かれていて
撥は正倉院に
同様の形で
右手の構え方も
現在とは違って
手首を弛めて下から
絃を弾いている
感じを受けます
これは平安時代に
描かれた他の
琵琶を弾いている絵に
共通したものがあるので
当時の弾き方の
特徴だったのかもしれません

こちらは1982年(昭和57年)に
出版された「新猿楽記・雲州消息」引用された餓鬼草紙の絵
その版下絵と原画との微妙な
違いが興味深い

琵琶を弾いている男の肩に
描かれている餓鬼の霊が
版下絵では餓鬼とは
分からないところは時代を
反映しているのか・・

これは室町時代以降に
描かれたとされる
百鬼夜行絵巻の琵琶妖怪

江戸時代頃に描かれた
職人絵から琵琶法師
楽器や撥は忠実に
描かれれいて
撥面に月が付けられていたり
平家琵琶の特徴が
よく表現されている