工房入り口に置いている
青銅の器の底に
蜘蛛の巣が・・
青銅の器の底に
蜘蛛の巣が・・
マリモのよう・・
平安時代の僧
円仁ennin慈覚大師が
中国の唐に渡り
9年間を過ごした際の日記
「入唐求法巡礼行記」
これは漢文で書かれていて
これを
エドウィン・O・ライシャワー
というアメリカ人が1950年代に
英語に訳し、出版された
それを読んだアメリカ人女性が感動し、円仁が当時歩いた道を
25年かけて巡り
その旅行記が出版されている
という不思議な巡り合わせ
世の中おもしろい
さらにおもしろいのは
円仁が帰国途中
嵐を鎮める祈願のため
海に投げ入れた自ら
彫った御守りの
小さな薬師如来像が
帰国後しばらくして
肥前松浦の海で
蛸が絡み付いた状態で
発見されたらしいのだが
何と発見者は
円仁自身だったという逸話
円仁はその薬師如来像の
大きなものを彫り
再会した小さな像は
胎内仏として
納めたということで
その像は現在、東京目黒の
蛸薬師成就院の
本尊になっている
という不思議な話
東洋文庫から
1970年に出版されている
「入唐求法巡礼行記」の
訳・注本から
承和五年(838年)
日本出航のときの日記
五台山に至った際の日記
9年後、承和十四年
帰還の様子
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