前回紹介した三田市藍本から篠山市味間にかけて、藍本の高川古墳群から出土した大刀と同様の装飾を施された大刀が集中して出土しています。篠山川沿いの山田1号墳からは金銅で装飾された大刀が、2号墳からは単鳳式冠頭大刀、武庫川上流の庄境(しょうざかい)1号墳からは銀象嵌大刀が出土しているのですが、これらの古墳では例外なく鎧・甲に馬具もいっしょに埋葬されています。篠山川の最上流にある雲部車塚古墳も同様のものが出土していて、この古墳は石棺はまだ開けられていないということなので、石棺の中にはさらに多くの副葬品があるものと思われます。
篠山市から三田市にかけて、金属加工に使われたと思われる手焙り形土器も出土しているので、弥生時代の伝統が古墳時代まで続いていたとすれば、大刀の装飾は当地で行われていた可能性も否定できません。
篠山市から三田市にかけて、金属加工に使われたと思われる手焙り形土器も出土しているので、弥生時代の伝統が古墳時代まで続いていたとすれば、大刀の装飾は当地で行われていた可能性も否定できません。