狙う獲物の大きさに合わせて鏃や槍は作られました
使う状況に応じて理想の大きさと形があった
ということは容易に想像できます
ところが、これを見ると
どうも実用品ではないような気がします
これは両先端部が割れていますが
元の大きさは実用品にしては大きすぎると思われるのです
ということで、画像処理をして
断片から元の形状を想像してみました
長さは25cmほどの槍の穂先になります
実用品だとしたら
当時の象などの大型動物を
仕留めるのに使われたのでしょうか・・
もし実用品でなかったとしたら
これは石器を作る際に出た剥片に
とんでもなく大きなものがあったからだと想像できるのです
私は古代の方法と思われるやり方で
石器を作ったことがあります
今でも時々作っていますが、最初に
原石を打ち欠いて剝片を割り出す必要があります
この作業は偶然に左右される要素が大きく
大きな剝片を得ようと思ってもなかなか割り出せないのです
上に挙げたような長さが25cmほどの槍の穂先を
作るためには剝片の長さは30cm以上必要でしょう
そのための原石はもっと大きなものが必要になってきます
また、それを割る際には一人では無理です
ですから、狩りに行く前には
共同作業で石器を作っていたのではないかと思われます
そのときに、びっくりするような剝片が取れた・・
これには作業をしていた誰もが目を瞠り
どよめきが起こったのではないでしょうか
そして、石器作りの名人が皆から促され
その大きな剝片を手に取った・・
名人が作業を始めると、誰もが注目し
名人の作業は流れるように進んでいったことでしょう
それを目に焼き付けていた若者は
あとで見よう見まねで試したはずです
名人の最後の仕上げが終わり
出来上がった石器を空にかざすと
誰もが拍手喝采、再びどよめきが起こったことは
想像に難くありません
2 件のコメント:
Kiyondさんの発想、とっても楽しくてすばらしいです。
(^0^)
その時代の皆さん本当にすばらしいものを作ることができてお喜びになったことでしょう。(^-^)
コメントおおきにです。
この場面、誰か映像にしてくれないかな・・
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