19世紀ギター、ラプレヴォット・タイプの
裏板を削りだす際の四方反り鉋で
この4丁は現在主力で使っているものです
左の2丁は押金付きの二枚刃で右端2丁は一枚刃です
左端は身幅42mm、その右のものは身幅31mm
右端の一枚刃2丁は身幅25mm
左端のものはこれから刃口に
ステンレスを埋め込みます
銘は「越富士」
新潟県与板の小森小鉋製作所で
鍛えられたものだということです
この2枚の画像は以前も紹介しましたが
これを見た方が押金をグラインダーで削っているのは
何故かと質問されました
外丸鉋や内丸鉋の二枚刃は
押金の差込角度が大きいと
刃先でピッタリと合いにくくなるので
できるだけ低い角度がいいのですが
今回手に入れたものは
押金の差込角度が低すぎ
しかも差込みがきつ過ぎるので
押さえ棒を削り、適度な具合になるように修正しました
また、以前の状態では押金の頭部から
刃先部分を透かして見ることができないので
頭部が薄くなるように内側を削りました
この状態で頭部の隙間は約1mm
隙間を含めた頭の高さは約4mm
刃先の状態
こちらは身幅31mmのもの
これは理想的な押金の状態と言えます
押金の頭部の厚みは約2.5mmで隙間は約1.5mm
こちらも隙間を含めた頭の高さは約4mm
当然ながら、隙間が高い方が
刃先の合わせ状態の確認をしやすい
参考までに
これは30年程前に新品で購入したもので
身幅20mmの内丸鉋ですが
頭の状態は購入当時からこうでした
これも頭の高さは隙間を含め約4mm
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