2014年11月16日日曜日

産地不明天然中砥二種試し研ぎ 

新たに入手した産地不明の天然中砥
福島県のリサイクルショップで手に入れたものです

中央が新たに手に入れたもの
左の熊本県産備水・赤虎とも
右の群馬県産沼田・虎砥とされるものとも
違った雰囲気があります

岐阜県産のものだとか岡山県産のものだといった
意見も頂きましたが、真相はいかに・・
ご存知の御方はぜひご教示願います

そしてこれは但馬(兵庫県北部)の
リサイクルショップから出たもの
かなり使い込まれて4面とも凹んでいます

左の山梨県産羽黒砥とも右の熊本県産備水・白砥とも
違うような感じですが

面出しをして汚れがなくなると質感が明らかになり
これは備水砥かな、という気がします

試し研ぎの動画をYouTubeにUPしました
これは最初に使いましたが

粒度がよく揃っていて、たいへん研ぎやすいものでした
おそらく備水砥でしょう


次ぎはオレンジ色のもの
これもよく反応し研ぎやすい中砥です

粒度がよく揃っていて針気がないので
即戦力として使えそうです


仕上砥ぎの中継ぎとして使ったのは
以前紹介したことのある、さゞれ銘砥さんからお世話になった
中世中山産の天井巣板です

この仕上砥はどのような刃物にも
ザクザクと反応し、守備範囲の広い砥石で


地鉄にはやや荒めの傷が付くものの
鋼はピカリと鏡面近くまで研ぎ上がる
不思議な仕上砥です



最終仕上げとして使ったのは
福井県産若狭砥・田村産の戸前(参照下さい
黒い筋は悪さをしないものの
動画では無意識についつい避けています・・




砥いだ鉋は身幅30mmの小鉋で
接着した後のギターの補強材を
両側から肉落としをするためのものです


2014年11月13日木曜日

小熊寅三郎鉋と佐野勝二鉋削り比べ YouTube動画の画像

以下紹介する画像もYouTubeにUPしたもので
画像紹介を忘れていたもの
新潟与板の鉋鍛冶、故・小熊寅三郎作「羅生門」銘寸八と
東京鉋の名工、故・佐野勝二作「昭豊」銘寸八とで
削り比べを行ったもの
鋼はどちらも昔の安来鋼・青紙と思われます
羅生門銘・寸八
これは若狭砥を採掘している天然砥石尚さんから
お世話になったもので、昔の職人さんによって
使われていたものです
台も全体に汚れていたので鉋をかけて
汚れを取り除きました


刃口の赤樫の埋木も緩くなっていたので補修




裏出し・裏押しの後、研ぎ上げた状態


鎬面は刃先から2mmほどを約28度で研ぎ直しました


天然砥石尚さんからお世話になったので
敬意を表して若狭・田村砥で最終仕上げを行いました
これは、以前紹介した黒い筋が全く当たらない不思議な仕上砥




研ぎ上がりの状態から
鋼はかなり強靭そうな印象を受けます


動画撮影前の状態


動画撮影後の状態
右は佐野勝二作「昭豊」銘・寸八




動画では強烈な逆目と深い杢の入った
Walnutウォルナット材を削ってみました
これは羅生門・寸八


昭豊銘・寸八


動画撮影後の刃先の状態
羅生門・寸八はほとんど変化はありません


こちらは昭豊・寸八
きれは止んでいませんが、刃先が白く磨耗しています
佐野勝二作「昭豊」寸八は手持ちの鉋の中では
ハイスや超特殊鋼を除いて、トップクラスの
強靭さを誇っていたのですが(参照
小熊寅三郎作「羅生門」寸八に軽くいなされてしまいました
驚きました・・脱帽・・

2014年11月12日水曜日

丹波氷上 内尾神社 YouTube動画の画像


丹波氷上にある内尾神社



この日は兵庫県多可郡
多可町にある謎の空間
悟空庵」に伺ったときで
内尾神社はその途中で
見かけたのです
石仲間が集まると
こうなってしまいます・・

左の石は悟空さんが淡路島の海岸
で拾ったという「さざれ石」
下は上の写真の中央の御方
九州のストーン・ハンター
岩井さんが
ヒスイで有名な新潟の宮崎海岸で
拾ってこられた「薬石」
これは御自身で磨かれたもの
その右は拾った状態の転石

上左の「さされ石」も
磨くとこうなります
これは悟空さんが磨いたもの

人のものばかり紹介すると
石好きとしては悔しいので
自作の勾玉で対抗しておきたいと思います・・


2014年11月9日日曜日

Peny Lane 54 でのマリアハープ・コンサート 無事に終了

本日、兵庫県豊岡市にあるライブハウス
無事に終えることができました
お忙しい中、お越し下さった方々に御礼申し上げます




Peny Lane54のマスターにも
急遽伴奏に加わって頂きました
音楽の楽しさを実感でき
たいへん有意義な一時を過ごすことができました














2014年11月7日金曜日

ここ数日の工房の様子

横・裏Maple仕様のLaprevotteタイプ
弦長630mm Suzuki音律




響板は30年以上寝かせたドイツ・スプルース


今回はラプレヴォット・タイプ2台と
ラコート・タイプ(弦長630mm)を1台 作ることになります



2年ほど使っている長勝導突窓鋸
手に入れてから、まだ目研ぎはやっておりませんが
まだまだ充分に切れます


堅木と軟材を一緒に挽いても
切り口が同様に滑らかに仕上がっているのには驚きます


フリーハンドでここまで挽くことが出来るのには
たいへん助かります


やや刃の並びにムラができているようですが
まだ充分これで使えます