2021年11月22日月曜日

マンドリン修復 そして琵琶の撥を補修

 

修復中のヴィンテージ
マンドリン
響板の補修を終えました

こちらは補修の依頼を受けた
薩摩琵琶の撥bachi
先端の絃が当たるところが
かなり摩耗しています

先端部を平らに削り


ツゲ材を接着

接着後、余分を削り取り



平らにし

色付けをして完成


これでまた永く使えます

検査官はこちら・・

2021年11月21日日曜日

秋、満月、和歌 井蛙抄


11月19日は満月
そして月蝕だったようなので
秋の月に因んだ和歌を
井蛙抄seiashoから
霜さゆる
庭の木の葉を
ふみわけて
月は見るやと
とふ人もなし

雲はらふ
夕風わたる
ささの葉の
音やさやかに
いつる月影

影きよき
花の所は
有明の
月もえならす
すめる空哉

見し秋も
何に残さん
草の原
ひとつにかはる
野辺のけしきに
あふ坂の
関の清水に
かけ(影)見えて
今やひくらん
望月の駒

2021年11月20日土曜日

工房の様子


ビウエラ Vihuela のペグ
木地仕上げ完了



こちらは
修復中のヴィンテージ
マンドリンの部品を
縦挽き鋸で
挽き出しているところ




2021年11月19日金曜日

和歌らしき戯れ そして井蛙抄


季節外れですが
和歌らしきものを・・
画像は、ここ丹波篠山の
春の風景です
前バージョンの
フォトショップという
画像処理ソフトが
使えなくなったので
アフィニティ・フォトに
乗り換え、練習中
フォトショップには
文字縦書きツールがあったのに
このアプリにはなく
無理やり縦書きにしたが
やはり不自然

こちらは井蛙抄から
春の歌と挿し絵
我宿の
花見かてらに
くる人は
ちりなん後そ
こいしかるへき

かつらき(葛城)や
高間の山の
さくら花
雲井のよそに
見てや過くなん

山さくら
咲にし日より
久かたの
雲井にみゆる
たきのしら糸

こちらは秋の歌
鶉なく
真のの入江の
(滋賀県真野)
はま風に
尾花波よる
秋の夕くれ

これは20年ほど前に
手に入れた掛軸
作者の銘は「ハカ婆」
墓場とも読める・・
歌もしみじみと悲しい
「ちづのはてら(寺か)
帯のことくに
夕やけつ」
と読みたい
「ちづの」という人が
絞めていた帯の色が
夕焼けのような
色だったことが想像され
悲しみがより深まる

2021年11月17日水曜日

ビウエラのペグ作り


白銀比というのは
知らなかった
日本人の感性に
合っているらしい
西洋では黄金比
というものが
西洋人の感性に
合っているようだが
興味深いところ

白銀比とは関係なし
宇宙空間のような模様が
出ているメノウagate 

これも関係なし

15世紀のフランドル絵画
に描かれた楽器
画家はファン・アイク

画家はヘラルト・ダヴィト

工房の様子
製作中のビウエラの
ペグ(糸巻き)を作っていく




輪郭出来上がり