修復中のヴィンテージ
マンドリン
響板の補修を終えました
こちらは補修の依頼を受けた
薩摩琵琶の撥bachi
先端の絃が当たるところが
かなり摩耗しています
先端部を平らに削り
ツゲ材を接着
接着後、余分を削り取り
平らにし
色付けをして完成
これでまた永く使えます
検査官はこちら・・
11月19日は満月
そして月蝕だったようなので
秋の月に因んだ和歌を
井蛙抄seiashoから
霜さゆる
庭の木の葉を
ふみわけて
月は見るやと
とふ人もなし
雲はらふ
夕風わたる
ささの葉の
音やさやかに
いつる月影
影きよき
花の所は
有明の
月もえならす
すめる空哉
見し秋も
何に残さん
草の原
ひとつにかはる
野辺のけしきに
あふ坂の
関の清水に
かけ(影)見えて
今やひくらん
望月の駒
ビウエラ Vihuela のペグ
木地仕上げ完了
こちらは
修復中のヴィンテージ
マンドリンの部品を
縦挽き鋸で
挽き出しているところ
季節外れですが
和歌らしきものを・・
画像は、ここ丹波篠山の
春の風景です
前バージョンの
フォトショップという
画像処理ソフトが
使えなくなったので
アフィニティ・フォトに
乗り換え、練習中
フォトショップには
文字縦書きツールがあったのに
このアプリにはなく
無理やり縦書きにしたが
やはり不自然
春の歌と挿し絵
我宿の
花見かてらに
くる人は
ちりなん後そ
こいしかるへき
かつらき(葛城)や
高間の山の
さくら花
雲井のよそに
見てや過くなん
山さくら
咲にし日より
久かたの
雲井にみゆる
たきのしら糸
こちらは秋の歌
鶉なく
真のの入江の
(滋賀県真野)
はま風に
尾花波よる
秋の夕くれ
これは20年ほど前に
手に入れた掛軸
作者の銘は「ハカ婆」
墓場とも読める・・
歌もしみじみと悲しい
「ちづのはてら(寺か)
帯のことくに
夕やけつ」
と読みたい
「ちづの」という人が
絞めていた帯の色が
夕焼けのような
色だったことが想像され
悲しみがより深まる
知らなかった
日本人の感性に
合っているらしい
というものが
西洋人の感性に
合っているようだが
興味深いところ
白銀比とは関係なし
宇宙空間のような模様が
出ているメノウagate
これも関係なし
15世紀のフランドル絵画
に描かれた楽器
画家はファン・アイク
画家はヘラルト・ダヴィト
工房の様子
製作中のビウエラの
ペグ(糸巻き)を作っていく
輪郭出来上がり