長光銘の鉋身を3枚手に入れました
左端は寸四(身幅60mm)、右2枚は寸八(身幅72mm)
画像は裏出しと裏押しを済ませた状態で
刃も研ぎ上げてみました
鋼はどれも炭素鋼系で、研いでいて鋼に粘りを感じました
寸四には台が付いているので
まずこれを使ってみることにしました
刃先1,5mmほどを研ぎ角度約28度に修正しています
台は使い込まれた形跡があり
表面がかなり傷んでいたので
全体に鉋をかけ、木地を出しました
以前使っていた人が釘でも削ってしまったのでしょうか
削り面に深い傷が付いていました
台を調整し、ハカランダ材を削ってみました
動画参照ください
切れ味軽く、荒削りでも逆目がほとんど止まっています
このハカランダはそれほど堅さはないので
これくらいの削りでは刃先はまだまだ大丈夫です
4 件のコメント:
初めまして。堅木を削るための刃角を調べていたらたどり着きました。仕事として実際に堅木を相手にしている方の刃角や仕込み角度を知りたかったので、大変勉強になりました。
この長光の刃先について興味を持ったのですが、先端だけ28度とありますが、28度にする直前の刃角は何度になっているのですか?所有されてる他の鉋も同様ですか?
お答え頂けたらうれしいです。失礼しました。
コメントありがとうございます。
昔の鉋は刃角度が低いものが多いですね。
新品の状態でも24度前後のものもあります。
この長光は23度で研がれていました。
杉材でも削るために使われていたのでしょうか・・
堅木と一口に言っても堅さや粘りがいろいろとありますが
このブログで紹介したハカランダ材は石気が含まれていたり、
と厄介なものもあるのですが、私は炭素鋼の鉋の場合は30度ほどで使っています。
刃先の持ち(永切れ)を重視する場合は燕鋼のものを28度~30度で使います。
青紙スーパーもいろいろと試してみましたが、切れは軽いものの、
通常の鋼と刃先の持ちはほとんど変わらないので今では使っておりません。
さらに堅い真黒の本黒檀を削るには粉末ハイス鉋を28度ほどで使っています。
ハイス鉋は30度でも試してみましたが、刃角度を高くすると、
刃のかかりが極端に悪くなるので27度~28度で使っています。
‼︎‼︎こんなにも詳しくお答え頂き、大変嬉しいです。
ありがとうございます。
では、刃角度を修正する場合、
“2段目の刃角度が、その材の適性刃角度ならば、鎬の1段目が様々な角度でも影響は少ない”
ということになるのですね。このコメント頂けるまでアホみたいに研ぎ直していました。笑
それと、今後の鉋の購入にも関わる重要なご返答頂けたかと思います。
本当にご丁寧なコメントありがとうございました。
これまで様々な刃先の研ぎ面のものを使ってきましたが
「鎬の1段目の角度は」ほとんど影響はありません。
刃先から2段目の鎬までの幅が6mmほどのものを二分研ぎ
と言ったりしますが、私が使っている鉋は二分~三分がほとんどです。
それ以外はグラインダーで削り落としています。
http://kiyond.blogspot.jp/2015/04/blog-post_23.html
(画像参照下さい)
二分研ぎの利点は、なんと言っても早く研ぎ上げることができることですが
砥石の減りが少なくて済むという利点もあります。
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