昔の職人さんが使っていた古い鉋を手に入れました
銘は国弘の寸八
裏出しを試みましたが
強靭でほとんど出すことが
出来ませんでした
これ以上やると
地鉄(じがね)がやられて
しまうので断念・・
この鉋身は刃角度が30度ほどで研がれていたので
研ぎ面全体をグラインダーで約28度に修正しました
研いでみると硬い研ぎ感で
焼きが入り過ぎているのでは・・と不安がよぎりました
研ぎ上げてみると案の定、刃先はこのように荒れていて
これではちょっと仕事では使えません・・
台は古い状態のものを全体に表面を削り
刃口を補修しました
セドロ材を削ってみましたが削り肌が荒れています
そういうことなので
焼き戻しを行いました
今回は約190度で
40分ほど行いましたが
改善されなかったので
石油ストーブに乗せて
焼き戻しました
温度は250度ほどになっていた感じです・・
これで改善されました
研ぎ感に硬さごまだ
残っているので
かなり強靭な鋼と思われます
鉋屑にも艶が出ました
削り肌も滑らかになり
これで仕事で使える
レベルになりました
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