福井県の仕上砥を採集しているE氏から
古い鉋を預かりました
その内の1丁、銘は「吉宗」
銘振りがすばらしいと思います
日本刀の中心なかごの銘としても名刀の雰囲気があります
鋼は炭素鋼で
研いでみると柔らかさの中にも強靭さがあり
理想的な焼きが入っている感じですが
やや甘いかもしれない・・
かなり低い刃角度になっていたので
刃先から1,5mmほどを約28度に研ぎました
刃先の拡大画像
台に挿げ二枚刃に仕立てました
YouTubeに削りの動画をUPしました
削りの手応えは軽く、優れたスウェーデン鋼を彷彿とさせます
逆目もきれいに止まり、美しい削り肌です
もう1丁紹介します
身幅38mmの平反り鉋です
焼き入れはかなり甘い感じですが
実際に使ってみると切れは鋭く、永切れします
かなりきついア-ルですが
これはこれで使い道があり、重宝するでしょう
刃口が広過ぎたので補修しました
削りは上に紹介した動画を参照ください
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