2015年8月23日日曜日

刃先が欠けた鑿ノミを研ぎ直す

楽器の修理で使った四分鑿(ノミ・身幅12mm)
以前為された修理で木ネジが使われていて
それを削ってしまった・・

ということで刃先の修正を行いました
以下、その様子



まずグラインダーで
欠けた刃先を真直ぐに修正
YouTubeに動画をUPしました


グラインダーをかけた後の状態








その後の研ぎ直しの様子




これはグラインダーをかけた状態


動画で最初に使ったのは
シャプトン「刃の黒幕」grit320




次に沼田虎砥grit 800




そして産地不明の青砥grit1200
やや硬めの石質





ここから仕上砥ぎ
中継ぎとして京丹波亀岡、神前Kouzaki産の戸前






最終仕上は福井県中井産戸前














6 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

はじめまして
ノミを研いでいまして、
研ぐ前は 刃先が 鋼と地金と二色に分かれていたのですが、
仕上がると 一色になってしましました。
常に 指で触って熱くならないように、水にもつけていたのですが
なぜでしょうか?
今 一面ピカピカになってしまい
ましたが とても良く切れます。

角度によったら 境目は若干見えるようですが
あなた様のように はっきりと境目が見えませせん。


この方の一番下みたいになりました。

http://densmq.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-e242.html



楽器製作家 田中清人 さんのコメント...

画像拝見しました。全鋼のようにも見えますが
研ぐ前は鋼と地鉄と色が分かれていた、ということですから
そのあたりの原因は私にも分かりません。
鋼と地鉄が鍛接されたノミでも、研ぎ上げた砥石との相性によっては
鋼と地鉄の境がはっきりしないものもありますので
そういったものかもしれません・・
よく切れるのでしたら問題はないようにも思えます。

匿名 さんのコメント...

一応再送します。重複申し訳ありません。


ありがとうございます。

本ページに
グラインダーをかけた後の状態

とありますが この状態は ほぼ一色ですよね?
どんどん細かく研いでいくと、色が出てくるのでしょうか?
例えば 1000番を超えたあたりからとか・・・。


鋼も、地金もピカピカに磨くと
大差ないように思うのですが なぜ
このように違いがでるのでしょうか?

コンパウンド以下の粗い場合は
違いが現れ、ある程度の息になると
差が見えなくなるような気もします。

温度は 80度位は上がってるかもしれません。
毎回触っていますが。。。
焼きが戻ったという意見もありますが
戻ると 上記のような状況になってしまうのであれば
意外と簡単に焼きが戻ると思います。
グラインダーで 20秒位削ると
青くなり、水につけるとジューとなります。
ここまで強引には行いません。
適当な鉄ではそういうことやりますが
ノミは 慎重にやっています。

楽器製作家 田中清人 さんのコメント...

こちらの画像ではグラインダーをかけた状態は境が分かりませんが、人造砥の#320で研いだ後は境が分かります。
手持ちのノミは全鋼以外のものはこんな感じです。そちらのノミに関しては私には分かりませんが、80度くらいでは焼きは戻りません。因みに100度ほどの熱湯の中に30分ほど浸けておくと金属疲労を改善することができる、ということも聞いたことがあります。

匿名 さんのコメント...

ご丁寧にいろいろありがとうございます。
自分なりに調べた結果ですが、
グラインダーや粗い砥石で 研ぐと地金と鋼の境目が消えて、
天然砥石で 順番に磨くと境目がでるようです。

田中様は 最初だけグラインダーでされていますが
私は 3個位グラインダーで荒砥ぎして、
最終8000番で 青棒仕上げしてしまったおかげて
境目がなくなった 正確にはうっすら見えてる状態です。
田中様の写真のようにはっきり 境目を見せたい場合は
できるだけ天然砥石で 研ぐと良いみたいです。
間違っていますでしょうか?
どこにも 書いていなかったので不安ではあります。

楽器製作家 田中清人 さんのコメント...

おそらくおっしゃるとおりだと思います。
私はここ30年ほどは仕上の人造砥石を使ったことがありませんので、
何とも言えないところですが、
天然仕上砥の例えば内曇り砥などは
地鉄が深く濃いめに研ぎ上がるので
鋼との境がよりはっきりします。
そういうことですので、内曇り砥は
刃物の商品研ぎにも使われたりしています。