こちらのHPの天然砥石についてで
紹介している和漢三才図絵の砥石に関する図の
大きな画像が必要と思われましたので
ここで紹介しておきます
別タブあるいは別ウンドウで開くと
大きな画像を見ることができます
以下は、漆に関する江戸時代の図絵
これは江戸時代の初め頃(1600年代)
海北友雪によって描かれた蒔絵師の絵
「職人絵尽」から部分転載
同じく漆細工師
こちらも江戸時代初期に描かれた
喜多院職人尽絵から蒔絵師(部分転載)
これは江戸時代の始め頃、元禄三年(1690年)に
発刊された「人倫訓蒙図彙Jinrin kunmou zu i」から
「漆掻」の図
説明は「漆はよしの(吉野)を名物とす。
其外、諸国にあり。是も山賊Yamakatsuの
業Wazaとして木を植えてこれを取るなり」
同じく漆屋の図と説明
説明は「諸Moromoroのこし漆(濾し漆)あり
並Narabini砥粉Tonokoをも商う
所々にあり」
これは江戸時代の中頃
宝暦四年(1754年)に発行された
「日本名物図絵 」から漆製法の図
「漆の木に鎌にて切目をつくれば
其切目より汁ふき出るを竹べらにてこそげ取也
こそげ入れるうつわ物に茶の濃きせんし汁を入
くるみの油を加えて其上へ漆をこそげいるれば
漆やけずしてよしといへり
元漆を取には蒸て ほそき木は汁なし
又格別の老木もわるし
和州吉野 紀州熊野 うるしの名所也
其外締玉より出うるしの木の実は取て蝋にする也」
こちらは江戸時代の始め頃、貞享二年(1681年)に
発行された「歌合・職人絵尽くし」から塗師の図
「よ(良)げに候Soruou きがき(生掻)の うるし(漆)げに候
今すこし火ど(取)るべきか」
歌合Utaawaseは
「左・いつまでか はまくりばなる こがたなの
あふへきことの かなわさるらむ」
いつまでか 蛤刃なる 小刀の
会うべきことの 叶わざるらん
「右・しほれとも あふらかちなる
ふるうるし ひることもなき そてをみせはや」
絞れども 油がちなる
古漆 振ることもなき 袖を見せばや
判定・「左右ともにこころ(心)ことば(言葉)き(利)きて
をもしろくき(聞)こゆ
よき持(もち)にこそ侍る(はべる)めれ(引き分け)」
同じく箔打師(金箔を作る)の図
「なんりやう(何両?)にて うちいで(打出)わろ(悪)き」
歌合は、「左・はいらうの たらさりけるか
我に人 とろほされしと おもいあはねば」
配料の 足らざりけるか
我に人 とろほ(泥棒?)されしと おもい会わねば
「右・こひすとて あをみはてたる ひたちかね
いつ色よしと 人に見えまし」
恋すとて 青味果てたる ひたち金
いつ色よしと 人に見えまし
判定・「左右ともに歌さまいやしく 又
逸興侍らす(はべらず) 可為持(持となすべく・引き分け)」
これは、かいすり(貝磨り師)の図
「このたち(太刀)のさや(鞘)は
ばくたい(莫大)のかい(貝)が入べき」
歌合は、「左・したへとも われをは 人の日にそへて
うとくなし地の たえまがちのみ」
慕えども 我をば 人の日に添えて
疎く梨地の 絶えま勝ちのみ
「右・色にいて々 人にこ々ろを くたきかひ
あをさめはつる 恋もするかな」
色に出でて 人に心を 砕き貝
青褪め果つる 恋もするかな
判定・「左はこと(事)もなくよろし
右はまことに恋する人のおもかけ(面影)
うかひ(浮び)たり なをかつ(勝)べくや(右の勝)」
まきえし(蒔絵師)の図
「此たらい(盥)は いかけ(沃懸)地にせよと仰らる々
手間はよもいらじ」
歌合は「左・いかけ地の ところどころのきりかねの
ひかりことなる あきのよの月」
沃懸地の 所々の切り金の
光殊なる 秋の夜の月
「右・あきはけに さすかなりける かひかたな
さやかに月の ひかりさしつ々」
秋はげに 流石なりける 貝刀
鞘かに月の 光射しつつ
判定・左右ともに月の光りとよ(読)める
なを(尚)右は句こと(毎)に一首の
こ々ろ(心)いひ(言い)あらは(表)して
さすが(流石)す(捨)てがたし
(よって右の)為勝(勝ちとなす)
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