2020年6月7日日曜日

群書類従と塙保己一 そして琵琶


江戸時代中頃の人
塙保己一Hanawa Hokiichi
7歳のときに失明
15歳のときに父親を説得して江戸に出る
鍼灸、音曲の才能はあまりなかったが
記憶力に優れ、人が読んで
くれた文を暗記して国学、
漢学、法律などを修める
その後、盲人の職業団体で
ある当道座の最高位
総検校kengyoまで昇り詰める

古inishie の書物
手紙などが散逸しているのを憂え
国学、芸術、人文全般の
叢書を刊行することを決意
41年かけて膨大な「群書類従」
gunshoruijuを編纂、刊行
塙保己一のことは
ヘレン・ケラーも尊敬していたことで
知られている

明治~昭和にかけて
出版されたもの

手許にある2冊



群書類従に掲載されている
当時の琵琶の説明

転手(糸巻き)から絃が
延びて、海老尾と首の
折れ曲がったところに
絃が乗るところを
現在の平家琵琶では
承絃と呼びますが
その部分は垂弦となっています

平家琵琶で鶴首(頸)と
呼ばれるところは
鹿頸となっています
これは筑前琵琶でも
そう呼ばれています

甲板の材質がいろいろと
書かれていますが
最初のシタンは
紫檀のことと判りますが
以下のクワリボク、クロツミ
コツキ、ユシホツメ、ミツノ木
アワスハウ(スオウか)、ハラハシ
ホチノキは現在のどの木なのか
皆目判りません

以下琵琶についての説明




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