2017年1月21日土曜日

夜光貝二つ そしてトグロコウイカの殻





この白いものは
トグロコウイカの殻
最大直径2cmほどで
小さなアンモナイトの化石と
一緒に写してみました

トグロコウイカとは
このような姿をしていて

体内にこのような
渦巻きの殻があるのだそうです


軟体部に繋がっていたところは
凹んでいるが
真珠のような光沢がある


トグロコウイカの巻き始めは
このように丸くなっていて

アンモナイトの巻き始めも
丸くなっているので(参照
トグロコウイカとアンモナイトは近縁とされている



一方、外見はアンモナイトに
よく似ているオウムガイは
この巻き始めの部分の
形状が違うので
アンモナイトとオウムガイは
近縁ではないとされている

トグロコウイカの殻の内部
殻の内部を貫通する細管が
殻の下部に通っている
この細管がアンモナイトは
上部にあり
オウムガイは中央にある

これはアンモナイトが
繁栄していた前の時代の
オルソセラス(直角貝)
アンモナイトをまっすぐに
伸ばしたような形状

左はオルソセラス
右2つはベレムナイト
というイカの種類の甲
これらもアンモナイトと近縁
とされている

ベレムナイトの反対面
イカの甲らしく見える

ベレムナイト全体の化石
Wikipediaから転載

2017年1月20日金曜日

大きめのアンモナイト

北海道で採集されたアンモナイトの化石を手に入れました


 大きめなので殻の表面の様子や
構造の一部がいろいろと観察できます

川擦れの跡
アンモナイトの化石は川岸などで
見つかる場合もあり、川の流れによって
侵食された部分を「川ズレ」と呼んでいる
そのおかげで、このように内部構造の一部が
露出しているので、観察することができる

ポッカリと穴も開いている

中を覗いてみる・・



殻の部分は何層かになっていることも分かる
殻の下は構造体の一部が縫合線のように見え
これは最深部まで繋がっている
このことから、アンモナイトの殻は貝殻のように硬いものではなく
エビやカニの外骨格のように
キチン質だったのではないか、と想像される


構造体の一部が濃い線状に現れている


2017年1月17日火曜日

木材の挽き割り ガガリ鋸と窓鋸

楽器用の木材を挽き割る場合
材を無駄なく使う場合は
ガガリ鋸Gagari-Nokoを使っている


鋸歯のアサリ(挽き幅)が
約1mmと狭いので
挽き落とした材も使う場合に有利
木材を無駄なく使うことができる
材はホンジュラス産セドロ材

このガガリ鋸は古い伏見鋸
銘は谷口清三郎


挽き痕が滑らかななので
後の鉋かけが楽



端材で

久しぶりにオブジェを作ってみた


同じく7cm幅のセドロ材を
挽き割る場合は
尺二サイズの窓鋸Mado-Noko
(刃渡り約36cm)を使い
このように材を立てて挽いている


両側から挽き、もう少しで挽き終わる状態
窓鋸は木の伐採で主に使われるので
歯のアサリ(挽き幅)がかなり広く
乾燥材を挽く場合はアサリを狭くした方が
滑らかに挽くことができ
挽き痕も乱れが少ない

上は一尺窓鋸(刃渡り約30cm)
下は尺二窓鋸(刃渡り約36cm)
材は尺二窓鋸で挽いたもの


このような材を挽く場合は
一尺ものが挽きやすい


この材は幅が5cm程度なので
このように斜め挽きした方が楽に挽ける



両側から斜め挽きした後
最後は材を立てて挽き終える