中研ぎの最終段階として使う天然砥石を
今いろいろと試しているのですが
ようやく目的に叶うものと出合えたようです
これまで、粒度#1000程の中砥の後に使う
ものはどうしても2種類使う必要があったのですが
今回さゞれ銘砥から届いたこの伊予砥ならば
これ1種類で済ますことができそうです
同様の伊予砥はこれまで5本ほど
手に入れてきましたが
なかなか満足できるものに
出会えなかったのです・・
私はできるだけ早く研ぎ上げたいので
研ぎ面の幅は10mm以下にしているのですが
上のもののように5mmほどの研ぎ幅だと
これに反応してくれる目〆系の中砥には
なかなかお目にかかれないのです
この鉋身は初代・佐野勝二作の寸八
鋼は昔の優れた青紙鋼と思われますが
刃先の強靭さは手持ちの鉋の中でトップクラスです
しかも研ぎ易いので、今は仕上げは
この鉋ばかり使っています
この目〆系の伊予砥は
目起こしをすればかなりの研磨力があり
しかも短時間でほぼ研ぎ傷が見えなくなるまで
仕上げることができるのです
これには大変助かります
これは白梅銘の昔の東京鉋・寸八
鋼は甘めの白紙鋼と思われますが
切れ味軽く、驚くほど永切れします
1枚刃の中シコ鉋として重宝しています
昔の東京鉋は鋼が薄いものが多いのですが
これは特に薄くなっており
鎬に見えているところで1mmありません
研ぎ面の幅は8mmほどですが
これでも目〆系の天然中砥には
なかなか反応してくれないのです
目起こしをして精一杯研いで
こんな感じです・・
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