2014年6月23日月曜日

鋼の不思議


知人から貰った某有名メーカーの鉋身(右端・小鉋)を
台に挿げ、仕事で使ってみました
鋼は超特殊鋼系を思われますが
研ぎ上げるのになかなか苦労しました・・


左の2丁は、前回紹介した古い会津鉋
左が重輝銘、右は重春銘
鋼はどちらも玉鋼と思われます


製作中のマリアハープのブリッジ加工に使ってみました
材は深いカール杢のブラック・ウォルナットと
杢なしのブラック・ウォルナット

左端の重輝で荒削りを
そして右端の某有名メーカーのものと
その左の重春で仕上げ削りをやってみましたが




仕上げ削りは重春の玉鋼の方が切れが軽く
しかも永切れしました




これはマリアハープ4台分のブリッジ仕上げに使った状態の
某有名メーカーの刃先
仕上げ削りに使ったにもかかわらず
かなり刃先が白く磨耗しています


こちらは荒削りに使った玉鋼の重輝
削った量ははるかに上のものより多かったのですが
刃先はそれほど磨耗していません
上の某有名メーカーの鋼は硬く研ぎ上げるのに苦労しましたが
この玉鋼は楽に研ぎ上げることが出来
しかも永切れするのですから
鋼(はがね)というものはほんとうに不思議です・・


これは仕上げ削りに使った玉鋼の重春
これはそれほど使わなかったので
ほとんど刃先に変化はありません



出来上がった楽器4台のうちの3台




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