昨日紹介した
京都府綾部市にある
私市円山古墳(きさいち・まるやま)
の発掘調査報告書から
興味深いところを紹介しておこうと思います
この剣を銅剣とする説も
ありますが
八岐大蛇ヤマタノオロチを
退治した際に尾から
出てきた剣は刃先が欠けていた
とあることから
この剣は鉄であったのでは
ないか、とする説もあります
銅鏡は白銅製
これらは碧玉製と
説明されています
細長い管玉は両側から
穴が開けられてますが
硬い碧玉にこのような
加工が出来る
というのには驚いてしまいます
現代の電動工具や
ダイヤモンド・ビットを
使っても3mmほどの穴を
1cm貫通させるのに
30分はかかってしまいます
考古学関連の本などでは
このような穴は
石の錐で開けたのだろうと
説明しているものがありますが
実際にやってみると
すぐに石の錐が折れてしまって
絶対に無理です
こういった穴は鉄や銅などの
金属でなければ開けることは
出来ません
実際にやったことがない人は
鉄や銅では碧玉などよりも
柔らかいのに
どうして削ることができるのかと反論しますが
古代の人は賢かったのですね
こちらは刀子tohsu
短い小刀
これは槍鉋(鉇)
yariganna
どちらも全体の長さが
十数センチなので
鉇と呼ぶよりも
生反り小刀namazori
と呼びたいところです
これは弥生時代中頃
紀元前3世紀頃の遺跡
石川県小松市にある
出土した柄付きの鉇だそうです
刃の部分は判然としませんが
柄の加工には轆轤rokuroも
使われていて
細かい装飾まで施されています
その他の出土品
素晴らしいセンス!
中東あたりの雰囲気があります
マグカップまで!
翡翠hisuiの勾玉
ヒスイの産地が近い影響か
美しい翡翠が使われています
縄文時代に作られたものも
含まれているような気もします
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