2022年6月17日金曜日

出雲と亀、蛇、鶴 そして台鉋

これは出雲大社の
宝物殿に所蔵されている
平安時代末に描かれた
神社近辺の絵図です
大社の上部(北側)の山の名に
ちょっと興味を覚えます
右から、亀山、蛇山、靏山
となっていますが
これは出雲の地の歴史を
示している
と解釈することもできます
述べたことでもありますが
出雲大社の社紋は
亀甲紋ですから
トーテムは亀です
古代、出雲は国譲りを
させられていますが
国譲りをした相手が
靏(白鳥と同義)を
トーテムとした民族だと
したら、日本武尊
ヤマトタケルノミコト
の東征譚が
浮かび上がってきます
そして蛇をトーテムとする
民族としては
大和の三輪山伝説
の主人公である大物主
ということになります
大物主は出雲の主
大国主命と同義と
されているのは秘められた
過去が想像できます

さて、こちらは
東洋書林から出版されている
「世界の木工文化図鑑」
日本では台鉋が使われるようになったのは室町時代から
とされていますが
著者のBryan Sentenceは
鉋は古代ギリシャで発明され
ローマ時代に現代のものと
よく似た形に改良されたと
考えられているとしています
そうすると、それはかなり
早い段階で日本にも
もたらされたことは
充分にあり得るのでは
ないでしょうか
正倉院の木工品などには
台鉋が使われたと思われるものが多く見受けられます




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