栃木県の方から借りている
関東産の砥石を
紹介したいと思います
たいへん珍しいものばかりです
まずこれは栃木県の金物店の倉庫に眠っていたものだそうです
産地は判然としませんが
九州・熊本産の備水砥とは
明らかに違っている感じです
硬質ですが良く反応し
強い研磨力があります
粒度は400番ほどで、どちらかと
言えば荒砥の部類に
入るのかなという感じです
荒い針気がありますが鋼にはそれほど及んでいないようです
手持ちの同じような
天然砥石と比べてみましたが
右の福井県田村山のものや
左の産地不明の荒砥と比べても
異質の感じがします
右と左は砂岩系の
印象を受けますが
中央の今回のものは
凝灰岩といった感じで
荒めの三河名倉砥のようにも
見えます
ご存知の方はぜひ
ご教示お願い致します
最後は仕上砥石ですが
栃木県産の飛駒砥
一見、硬質に見えますが
研いでみるとサリサリと
良く反応し
京都梅ヶ畑産の優れた仕上砥と
ほとんど同じ研ぎ感です
これには驚きました
飛駒砥はこちらの
HPで紹介している
昔採掘されていた各地の
天然砥石の欄でも
記載されていますが(参照)
実物にお目にかかれるとは
思ってもいませんでした・・
石種も京都産と同じ
珪質粘板岩とされています
研ぎ面の様子
(水に濡れていない状態)
反対面の様子
このように素晴しい反応です
研ぎ上がりも文句なしです
鉋身は福三郎銘・寸六
(安来鋼・青紙)
刃先の拡大画像
2 件のコメント:
コメント失礼します
一番上の写真の砥石、私もほとんど同じものを持っています。
幅は6センチのものですが、色合い、鋸の痕、黒いゴマ模様、筋、粒度どれも非常によく似ています。
残念ながら中古品で手に入れ、産地などは不明ですが、
刀剣の研磨用に面取りされていたので、刀剣の研磨に使われる砥石ではないでしょうか。
私は伊予か備水ではないかと思います。
貴重な情報とご意見をありがとうございます。
私も伊予砥や備水砥はかなりの数を見てきましたが
質感が違うように思えました。
判断は難しいところですね・・
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