2021年12月26日日曜日

ハイス鉋を新調 自分の道具として仕立てる


身幅50mmのハイス鉋を
三丁新調
自分の道具として
仕立てていく

主に黒檀削りに使う
1丁は粉末ハイス
他の2丁は通常のハイス
銘柄はそれぞれ違っているが
作っているところは
一緒のような感じを受ける
ここ10年ほど
市販されているハイス鉋の
刃先の強靭さがなくなり
粉末ハイスを使っていたが
それも数年前に手に入れた
ものは永切れしてくれない
仕方がないので
20年ほど前に
手に入れたものを
刃がチビても使っているが
いよいよ使いにくくなったのであきらめて新調
最近のものはどうなのか
祈るばかり



刃を研ぎ上げ
鉋身の収まり具合
裏金の調整を済ませ
この後、刃口に
ステンレスを埋め込む

まず、刃口に埋め込む
ステンレスをカットする




刃口の埋め込むところを
彫り込む


収まったら


瞬間接着剤で接着



最後の調整を済ませ
ギター指板用黒檀で
試し削りを行う

通常のハイス鉋

特殊粉末ハイス鉋

動画撮影後の粉末ハイス鉋
刃先はまだ大丈夫です
刃口がやや広すぎる
使えないことはないが
もう少し狭い方が
削りやすい

こちらは通常のハイス鉋
こちらもまだ刃先は大丈夫
刃口の広さは
これくらいが理想的

動画で最初に使った
通常ハイス鉋は
すぐに刃先が摩耗し
切れなくなった

4 件のコメント:

丸めがね さんのコメント...

こんにちは。質問です。
刃口にステンレスを埋め込んだ場合、下端調整はどのように行うのでしょうか?
仕込んだステンレスが摩耗しない限り調整は不要になるのでしょうか?
とても気になりました。教えていただけますと幸いです。

余談ですが、木彫りの琴師の左手は、折れ曲がっている指は人差し指ではなく、親指ではないかと思います。手のひらを返した状態でネックを持っているように見受けました。

楽器製作家 田中清人 さんのコメント...

ステンレスを埋め込んだすぐは下端調整はヤスリで行います。
いちど調整を済ませると、これまでのものは20年以上は持ちました。
再度調整が必要なときはヤスリで行えばいいと思いますが、
これまで再調整はまだやったことはありません。

丸めがね さんのコメント...

ご回答ありがとうございます。とても興味深いお話でした。
自前の豆鉋で試してみようと思います。

楽器製作家 田中清人 さんのコメント...

コメントありがとうございました。