2013年5月17日金曜日

藤四郎銘組鑿の寸二追入ノミを研ぐ


播州(兵庫県南部)日原大工の棟梁が使っていた
千代鶴是秀作と思われる藤四郎銘組鑿ノミの
寸二追入鑿を研ぎ上げました












はがね部分を拡大してみました
刃先がやや荒れていますが
原因は今のところ分かりません
今後の課題としておきます
組鑿10本を研ぎ上げた時点で何か分かるかもしれません



研ぎに使った砥石
今回依頼を受けている藤四郎銘の組鑿は
できるだけ丹波産の砥石を使いたいと思い
このような組み合わせにしてみました

上段左端は人造砥のシャプトン「刃の黒幕」#320
その右は丹波亀岡・岡花産青砥(粒度約#1200)
右端は今回手に入れた青砥(粒度約#2000)
下段左端はこれはかなり硬い青砥で粒度は#2000以上あります
その右は丹波亀岡・丸尾山産巣板(黒蓮華)
右端は丹波亀岡・一本松産戸前




これは一本松産戸前ですが
ノミや小刀の最終仕上げ用として
現在主力で使っているものです
刃物を選ばず使え、たいへん重宝しています


地鉄じがねも研ぎ傷が肉眼では見えないほど仕上がります
上部の柿の木の枝が写っています

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