播州(兵庫県南部)三木市発祥とされる
日原大工の棟梁が使っていた国弘寸三小鉋と
現代の名工、新潟県与板の刃物鍛冶
舟弘こと船津祐司氏が鍛えた「天慶」銘の小鉋(鋼は特殊鋼系)
そして古い会津鉋、重道銘の寸六鉋で削り比べをやってみました
左から天慶小鉋(身幅42mm)、國弘寸三小鉋(身幅54mm)
そして右は先般手に入れていた重道寸六
刃角度は3丁ともほぼ同じで、約27度
ブログ参照下さい
ここで紹介している最初の重道鉋身が今回のものです
動画では最初にセドロ材(Spanish cedar)を削り
次にメープル材(Maple)を削りましたが
この画像はメープルを削ったものです
(製作中の19世紀ギター、ラプレヴォットLaprevotteタイプの
1枚板の裏板になるものです
この國弘寸三小鉋は前回最初に削り比べを行ってから
刃は研いでおりません
刃先はまだまだ健全で、驚くほど永切れします
そして天慶の小鉋ですが
特殊鋼にもかかわらず切れは軽く
メープルでも心地よく削ることができます
刃先もまだまだ健全です
最後に会津鉋の重道寸六
炭素鋼なので切れは軽く
永切れが期待できそうな手応えを感じます
刃先は問題ありません
動画の削り比べを行った後
國弘と天慶で樫の木を削ってみました
堅い樫の木も難なく削ることができます
刃先はまだまだ大丈夫です
何という強靭さでしょうか・・
こちらは天慶小鉋
鉋台にする堅い樫の木ですが
このように滑らかな削り肌に仕上がります
切れはまだ止んでいませんが
國弘に比べると刃先の摩耗がやや見られます
0 件のコメント:
コメントを投稿