2013年5月4日土曜日

日原大工の棟梁が使っていた國弘寸三鉋を研ぐ


播州(兵庫県南部)発祥とされる日原大工の棟梁が
使っていた国弘銘寸三小鉋の刃を研いでみました(画像右)
先に寸六長台鉋の刃を研ぐ動画を
YouTubeにUPしましたので
今回は画像のみ紹介します

これは研ぐ前の状態

裏押しを行い、その後天然砥石で仕上げた状態

鎬面を研ぐ最初の砥石は
シャプトン「刃の黒幕」#320



次に同じくシャプトン「刃の黒幕」#1000



次は福井県産、常慶寺 ・赤砥で
人造砥石#1000の深い傷を消していきます



次に使ったのは群馬県産の沼田砥・砥沢虎です
これはやや粗めですので



同じ沼田砥でやや細かめの今戸虎で
砥沢虎の傷を消します



中研ぎの最後として硬めの改正砥(山形県産)をかけます

こうして徐々に研ぎ傷を消していった方が
仕上げ研ぎが楽に行え
結果的には早く研ぎ上げることができます


ここからは仕上げ研ぎです
最初に中継ぎとして、京都梅ヶ畑・中世中山産の戸前をかけ



最後に同じく梅ヶ畑産(山は不明)の
やや硬めの戸前で仕上げました



刃先は問題なく微塵に仕上がっています

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